日本ボクシング連盟に対する関係者333人の告発状に、「奈良判定」とよばれる不正なジャッジが長年行われていたのではないかという指摘があった。山根明会長の出身地の奈良県の選手を勝たせる工作があったというのだ。

おととし2016年10月の岩手国体では、岩手県選手が奈良県選手から2回ダウンを奪ったにもかかわらず、審判は奈良県選手の手を高く上げた。会場は騒然、「おい、審判」と怒りの声も飛んだ。「異様な雰囲気となり、後味の悪さが残った」と岩手日報は報じた。

『御意向』に沿わない審判は降格や追放

こうした「奈良判定」は常習的に行われてきたらしい。クリンチばかりする奈良県選手を失格にした審判は、試合後に連盟役員から「もう降ろす」と告げられ、数年間は試合に呼ばれなくなり、全国大会を扱うA級審判から地方大会中心のB級に降格させられたこともあったという。

山根会長の元秘書は「そういう審判は、他審判の前で山根会長に恫喝され、2度と呼ばれなくなる」と語っている。

司会の加藤浩次「だれが見てもあり得ないことですよね。アマチュアボクシング界は相当汚れている」

松田丈志(元競泳五輪メダリスト)「スポーツの価値を根底からくずします。ほかにもこういう不正があれば、声をあげてほしいです」

宮崎哲弥(評論家)「公金も入っている団体で、山根氏が終身会長というのも不適切ですよ」

きょう1日(2018年8月)からは、インターハイのボクシング競技が岐阜市で始まる。ステージには山根会長の席も設けられている。朝から会場に駆けつけた大竹真リポーターは、「午後2時半からの開会式に会長が来るのか来ないか、まだわからない」と関係者に言われたそうだ。