羽田空港ロビーで取材に応じた原口。何度も「引っ張っていきたい」という言葉を口にするなど、今後への決意を覗かせた。(C) SOCCER DIGEST

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 日本代表の原口元気が7月27日、羽田空港からドイツへ飛び立った。出発前には報道陣の取材に応じ、「なるべくサッカーに触れないような時間を作れたと思う」と、約3週間のオフをリラックスした表情で振り返った。
 
 前日26日には、日本代表の森保一新監督が誕生。ともに、ロシアで戦った仲間であるだけに、「一緒にワールドカップに行って悔しさを感じた仲間。新監督とともに悔しさを晴らすために、新しい4年間が始まるなという気持ち」と、森保新監督との共闘に想いを馳せる。
 
 とはいえ、4年後が保証されているわけではない。森保新監督が会見で語ったように、「世代交代」も新生日本代表にとっては大きな課題となる。原口自身も、若い世代との競争もあるなかで、4年後を目指すことになるが、一方ではキャリアを重ねるなかで、リーダーとしての役割も求められることになるだろう。
 
「本当に今回は、良い経験をさせてもらったので、ここからの4年間を自分が引っ張るという気持ちでやっていく。日本代表を引っ張っていけるように、一人のリーダーになれるようにしていきたい」
 
 原口はまた、今季から加入するハノーファーでの戦いにおいても、同じように“引っ張る”立場になることを自覚している。新天地での背番号は10番に決まった。新シーズンへ臨む決意も相当なものだ。チームから勧められたという背番号10について、その理想像を聞かれた原口は、次のように答える。
 
「10番というのはチームを引っ張らないといけないし、大きな役割を果たさなければいけない。そういう番号を付けるからには、そういう覚悟で。数字を残さなければいけないですし、今まで自分に足りなかったのは数字だと思うので、しっかり数字を残せるようにしたい」
 
 具体的な数字としては、「半年だけで10ポイント(得点)。去年(デュッセルドルフに)移籍した時に半年で10ポイントを目標にしていて、今回さらに1部になってレベルが上がるけど、10番を背負う以上は、半年だけでそれくらいは取らないといけないと思う」と、ウインターブレイクまでに二桁得点を挙げることを目標とした。
 
 囲み取材に立った原口は、森保ジャパンでも、ハノーファーにおいても、「自分が引っ張る」という意欲に満ち溢れていたが、そこまでリーダーシップを取ろうと思う理由とはなんなのか。
 
「チームとしても、日本代表としても引っ張ってかなきゃいけない立場。(日本代表では)本当に頼りにしていた選手たちがいなくなって、引っ張っていかなきゃいけないし、(自分が)引っ張りたいなと。そうしないと、4年後にまた悔しい思いをすると思う」
 
 リーダーとしての役割については、「今すぐできるかと言われたら分からないけど」と、正直に語った原口だが、「そういう存在になっていけるように、自分自身にプレッシャーを掛けていきたい」と力強く語った。自分なりのリーダー像を目指して、原口の新しい挑戦が始まる。
 
取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb)