白と黒だけで最上のおしゃれになる「2色ルール」の常識

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【モードをリアルに着る! Vol.40/小林直子】

 これまで3色ルールというものが洋服の世界にはあるということ、またオールホワイトに代表される全身を1色でまとめるコーディネートがあるということは過去の記事で説明してきました。

 では、2色はどうなのでしょうか?
 2色でも、もちろん構いません。

 それでは、モードの世界では、どうやって2色のコーディネートを作っているのか? そのいい見本が2018年春夏のジバンシーのコレクションにありました。

◆2018年ジバンシーの春夏コレクションはスーパーシック
 2017年にジバンシーのアーティスティック・ディレクターに就任したクレア・ワイト・ケラーのファーストコレクションとなる2018年ジバンシーの春夏コレクション。
 発表されたのは、これまでのジバンシーというメゾンの歴史を総括し、その上に新たなクレアによる新しい解釈が加えられた、力強く強調された肩のラインが特徴的なシルエットのスーパーシックなコレクションでした。

 その中でも特に目を引いたのが黒と白の2色のコーディネートのスタイルです。

◆白と黒の2色が作り出すシックでモダンなスタイル
 モードな雰囲気の2色コーディネートにはどうしたらいいか。その問いに対する答えは、このルックを分析することにより得られます。
 まずは白と黒の使い方です。

 例えば黒いスーツに白いシャツ、黒パンプスといえば、日本では就職活動中の女子学生のスタイルですが、これでは全くモードにはなりません。平凡でありふれた、誰もがやっているスタイルです。

 同じ白と黒の2色を使ったスタイルでも、モードにするためにはひとひねりもふたひねりも必要です。
 このジバンシーのルックを見ればわかるように、単純に白いアイテム、黒いアイテムを組み合わせるのではなく、ひょう柄、きりん柄、ストライプと、グラフィカルな白黒プリントを組み合わせることによって、単調になりがちな白と黒のスタイルにリズムを作っています。

 またドレスの素材も一部、透けるシフォンを使うなどして、素材感に変化をつけたり、ワンショルダーの襟ぐりにラッフルを配するなど、デティールにも抑揚を付けることによって陰影を作り、素材の持つ豊かな表情を引き出しています。
 マットな質感のドレスに対して、足元は光沢のある黒革のウエスタンブーツ。アクセサリーは潔くアンティークゴールドのチェーンネックレスのみ。

 シンプルな組み合わせだけれども、決して退屈ではない、そして白と黒の2色が作り出すシックでモダンなスタイル。2色コーディネートの最上のお手本がこのルックと言えるでしょう。

◆2色のどちらかの色をニュートラルな色にすれば簡単
 では、実際に私たちが2色コーディネートにチャレンジする場合、どうしたらいいでしょうか。

 まずはスタイル全体を2色にそろえるところから始めましょう。

 ジバンシーのルックのように白と黒でも構いませんし、白とネイビー、白とグレーなどでもいいでしょう。2色のどちらかの色を白、黒、グレーなどのニュートラルな色にすれば、色同士の相性を気にする必要はないので簡単です。

 これら2色のうち、どちらかにグラフィカルなパターンを入れるとよりモードな雰囲気を作れます。チェック、千鳥格子、ストライプ、ボーダー、水玉、ひょう柄などの柄物をどこかしら取り入れるといいでしょう。

 ワンピースやシャツなどに柄物を取り入れるのに抵抗があるのなら、首に巻くスカーフなど、少しの面積でも構いません。

◆明るい色と暗い色のバランスで季節感を表現
 2色のバランスについては、例えば白と黒の場合、明るい色である白を多めにすれば春夏、暗い色である黒を多めにすれば秋冬の気分を表現できます。季節を少し先取りした形で色の配分を決めるといいでしょう。