栃木県大田原市で住宅街に隣接した雑木林でサギが大繁殖して、住民を悩ませている。上空から見渡すと、緑の林に白いサギがあちこちにとまっている。その数300羽。リポーターの齋藤寿幸が雑木林に近付くと、「鼻をつくような独特の臭いがします」

近所の人たちは「ギャー、ギャーと、朝晩24時間の鳴き声がすごいんです」「死骸が落ちたこともあります。屋根は糞だらけ」と訴える。

雑木林から5キロ離れたところには養魚場がある。ここもエサ場になっているようだ。養魚場代表の関根偵行さんは「多いときは池の周りに20羽くらいやってきて、サケやマスを食べてしまう。被害額は年間100万円以上です」と話す。

鳥獣保護管理法で駆除できず

野鳥の生態に詳しい東京港グリーンボランティアの八木雄二さんは「いま7月は、卵からかえって、ヒナが巣立っていく時期にあたります。エサは基本的に魚なので生臭くなりますね」と話す。大田原市の担当者も「エサ場となる田んぼや川が近く、サギが住みやすい環境がそろっている」という。

司会の羽鳥慎一「近所の人たちは困っているんですが、駆除できない理由があるんです」

鳥獣保護管理法により、「住居近くで猟銃の使用は禁じられている」「野生の鳥を捕獲することもできない」ことになっている。大田原市は2年前にカラスが嫌がる音が出る音波装置を設置したが、天敵のカラスは減ったものの、サギは逆に増えた。

玉川徹(テレビ朝日解説委員)「木を切ったらどうか」

羽鳥「切ると防風林でなくなる。切るとしても、誰が伐採してお金を出すのか」

そう簡単にはいかない問題のようだ。