束の間のオフを経て新シーズンに挑む酒井宏。「本当に1年1年しっかりクラブでやっていかなければいけない」と決意を述べた。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 日本代表の酒井宏樹が22日、新シーズンへ向けて日本を発った。羽田空港で応じた報道陣の取材で、先日のロシア・ワールドカップについて振り返っている。
 
「結果が出せたように見えて、出せてない大会だった。個人個人悔しさはあるので、それを今シーズンにつなげればいい。僕自身は悔しい想いをしたので、またこういう想いをしないようにクラブでしっかり頑張っていきたい」
 
 2大会ぶりにグループリーグを突破したロシア・ワールドカップで、酒井宏は4試合すべてに出場。決勝トーナメント1回戦ではベルギーに2-3で敗れて日本史上初の8強進出はならなかったが、その戦いぶりは国内外から称賛された。しかし、本人にとっては、達成感よりも、悔しさが残る大会だったようだ。
 
「より上のステージに行けるようにまた頑張っていきたい」
 
 そう口調を強めた酒井宏は、世界の強豪と日本代表を比較して「経験値の差も大きいですし、それは本当にこれから積み重ねていくことしかできない」と分析した。そして、「僕もそうですし、若い選手も何人か海外に行っているので、それも含めてまた全体でレベルアップしていければいいかなと思います」と日本代表の後輩でもある遠藤航(浦和→シントトロイデン)や植田直通(鹿島→セルクル・ブルージュ)らの海外移籍をポジティブに捉え、「オファーが来ること自体がやれる証拠。そこを勝ち取ることが、移籍することが本当に一番難しい」と賛辞を送った。
 
 一方で、代表引退を表明した酒井高徳についてもコメント。「高徳とは年も近いですし、かなり会話をする時間も多かった。あれだけ責任感がある選手、決めたことに対して忠実な選手が決断したことなので、誰が言っても変わらないと思います。ただ、本当に一選手としてまた一緒にプレー出来たらいい。僕は代表にいられるように頑張りますし、高徳はまた入ってくれたらいいかなと思います」と惜別の想いを口にした。
 
 自身は「僕は代表に残ってというよりは、辞めないというだけで、4年後をしっかり自分の中に入れてプレーをするタイプではないので。本当に1年1年しっかりクラブでやっていかなければいけない。その結果としてまた代表に呼んでくれればと言う感じで、これまで通り、クラブ第一でやっていきたいと思います」とあくまで所属クラブのマルセイユに軸足を置いてレベルアップを図るつもりだ。
 
 フランスのリーグ1は、現地8月10日に開幕。酒井宏のマルセイユは、ホームにトゥールーズを迎え撃つ。