7月22日、中京競馬場では3歳以上によるハンデ重賞・GIII中京記念(芝1600m)が行なわれる。先週のGIII函館記念同様、このレースもハンデ戦だけに波乱の傾向が強い。中京競馬場は2012年3月にリニューアルしているため、今回はそれ以降の6年を元に分析していこう。

 過去6年の1番人気馬は7着、10着、10着、7着、10着、3着と、3着が最高で未勝利。さらに2〜4番人気馬も未勝利で、勝利しているのは5番人気馬が3勝、6番人気馬が1勝、7番人気馬が2勝と、中穴クラスの馬が勝利を収めている。


昨年のレースも5番人気のウインガニオンが勝利している

 2桁人気の馬の台頭も目立っており、2013年に13番人気ミッキードリームが2着、2014年に11番人気の同じくミッキードリームが2着、2015年に13番人気のアルマディヴァンが2着に入り、この3年はいずれも3連単が20万円を超える波乱の結果となっている。今年も1番人気馬は敬遠し、人気薄の馬から狙っていくのがよさそうだ。

 ワントゥワン(牝5/藤岡健一厩舎)はディープインパクト産駒で、母がGIIフィリーズレビューなど重賞4勝のワンカラット、叔母が桜花賞馬ジュエラーという血統。3歳時のOP紅梅S(京都・芝1400m)では後のオークス馬シンハライトとハナ差の2着など、早い時期から高い能力を見せていた馬で、今年2月の雲雀S(東京・芝1400m)を勝ってオープン入りしている。

 GII阪神牝馬S(阪神・芝1600m)12着、GIヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)9着と重賞では大敗が続いているが、末脚の破壊力は一級品で、重賞を勝ってもおかしくない存在だ。中京コースでは3戦2勝と得意で、ちょうどこのレースの1年前の長久手特別(1000万下、中京・芝1600m)を勝利している。新馬戦勝ちも3年前の7月25日の中京芝1400mと、夏の中京と相性がいい。

 ディープインパクト産駒はこのレースで4戦1勝。2016年に7番人気のガリバルディが勝利するなど、中京競馬場の1600mコースでは、全種牡馬の全体でも2位キングカメハメハの13勝を大きく引き離す33勝と好成績が残っている。

 鞍上はミルコ・デムーロ騎手。過去、同騎手がこの馬に騎乗したレースは前述の長久手特別、雲雀Sの2戦2勝と相性は抜群だ。今回の斤量は52kgと過去最軽量なこともプラス材料。多くの好条件が揃ったワントゥワンの重賞初制覇に期待したい。

 続いてはミエノサクシード(牝5/高橋亮厩舎)。この馬もワントゥワンと同じ5歳牝馬で、ここ2戦はGII阪神牝馬Sで6着、前走のGIIIマーメイドS(阪神・芝2000m)で3着という成績だ。阪神牝馬Sでは勝ち馬から0秒4差、マーメイドSも勝ち馬から0秒3差と惜しい競馬を続けている。

 この馬のパフォーマンスで注目したいのは3走前となる昨年12月の元町S(阪神・芝1600m)。16頭立てのこのレースで、4コーナー13番手という後方待機から、直線で一気に差し切った。上がり3Fタイム33秒3という素晴らしい瞬発力を見せている。それまでは1800m戦での好成績が目立っていたが、3歳時の未勝利戦以来となる1600mの勝利はなかなかのインパクトで、マイル戦での重賞制覇が期待できる存在となった。

 今回は叩き(調整も含めたレース)3戦目。状態は上向くだろうし、走り頃だろう。ただ、近走は体重が増え続けており、前走は元町Sのときから10kg増の464kgという過去最高体重だった。454〜456kgくらいで出てこられればベストだろう。当日の馬体重にも注意が必要だ。

 ミエノサクシードと同じ父ステイゴールドの産駒は、昨年の同レースで5番人気ウインガニオンが勝利し、2番人気グランシルクが2着とワンツーフィニッシュを決めている。ワントゥワン同様、好材料が豊富なこの馬にも大いに期待したい。

◆中京記念は穴馬3頭が「たまや〜」と波乱の花火を咲かせたがっている

◆ワグネリアンに続け! 世代の「エース」プランドラーは走りも気性も◎