日本代表は乾(左)をはじめ、スタメン中10人が欧州組。かたや韓国代表はわずか3人と差がついた。大黒柱ソン・フンミン(右)への依存度の高さが問題視されている。(C)Getty Images

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 ロシア・ワールドカップで大国ドイツを相手に歴史的勝利を飾った韓国代表。その快挙を受けて一時的に国内は大いに盛り上がったが、現在は冷静にチームの戦いぶりを振り返り、グループリーグ敗退の憂き目に遭った結果を重く受け止める風潮が、大勢を占めている。
 
 そんななか、全国紙『中央日報』は「ソン・フンミンの“ワンマンショー”が4年後も上手くいくと思うな」と題し、代表チームの現状とこれからに警鐘を鳴らした。こんな論調だ。
 
「ひとりの絶対的なスター選手に依存したチームが、今回のワールドカップでどんな末路を辿ったか。ロベルト・レバンドフスキのポーランド、モハメド・サラーのエジプトはグループリーグで無残に敗北し、リオネル・メッシのアルゼンチンとクリスチアーノ・ロナウドのポルトガルもラスト16で揃って姿を消した。我らが韓国代表も然りである。そんな“ワンマンショー”で結果を残せる場ではなくなっているのだ。4年後はいまよりもっと厳しくなっているだろう。韓国代表はそのことをよくよく熟考しなければならない」
 

 
 ひとつのお手本として取り上げたのが、日本代表のスタメン構成だ。
 
「日本代表がヒントを与えてくれる。彼らはアジアで唯一ラスト16に残ったが、スタメン11人中10名がヨーロッパのクラブでプレーしているのだ。しかもいずれもコンスタントに出場機会を得ており、エイバル(当時)に所属するタカシ・イヌイ(乾貴士)は大会を通して2得点・1アシストを記録した。かたや韓国はどうか。レギュラーの欧州組はソン・フンミンとファン・ヒチャン、キ・ソンヨンの3人だけで、KリーグMVPのイ・ジェソンは世界の壁の高さを痛感させられた。日本の選手たちはビッグクラブではなく、中堅クラブで確実に出場を重ねて経験を積んでいる。我々は日本をお手本としなければならない」
 
 この点に付随して、サッカー解説者のハン・ジュヒ氏は「韓国には兵役義務があり、海外挑戦を継続するという点ではひとつの障壁となっている。だがそれでも、挑戦し続けなければならないのだ」と論じる。
 そのほかにも『中央日報』は、クロアチア代表の格闘技トレーニング、スウェーデン代表に帯同した心理療法士の存在、ベルギー代表の育成メソッドなどを紹介し、「良いと思えるものは積極的に取り入れるべきだ」と主張している。
 
 そして最後は元韓国代表DF、イ・ヨンピョ氏の熱いメッセージを掲載した。
 
「技術的にも戦術的ももっとタフにならなければならない。危機的状況であるということを、韓国サッカー界の誰もが理解すべきだ。早急に手を付けなければいけないのは若年層の強化であり、少年期からその点を強調して指導に当たる必要がある。革命的な変化が求められているんだ。いま始めても実を結ぶのは15年後かもしれない。だがずっと革命を起こさなければ、100年も200年も立ち遅れるだろう」