夏のイベントに参加したときの「うながっぱ」(写真は、うながっぱ公式HP参照)

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岐阜県多治見市のマスコットキャラクター「うながっぱ」が、熱中症の啓発のために街頭に出る姿がテレビ映像などに流れ、この猛暑の中だけに心配する声が相次いでいる。

「うながっぱ」は、2007年8月16日に多治見市内で当時の国内最高気温40.9度を記録したのをきっかけに誕生した。

道行く人々にしっかり水分を摂るよう呼びかけたが...

地元の言い伝えに登場する「かっぱ」と名物の「うなぎ」をモチーフにしたデザインで、アンパンマン作者の故・やなせたかしさんが手がけた。暑さにあやかって街をアツく元気にしようと、様々な活動をしている。

多治見市では、連日最高気温が35度を超える猛暑日が続き、「うながっぱ」は、7月12日ごろからJR多治見駅前などで熱中症の啓発を始めた。

18日14時過ぎには、駅前の温度計は、40.6度を示した。そんな中でも、「うながっぱ」は、水筒をぶら下げながら登場。道行く人々にしっかり水分を摂るように呼びかけ、テレビのインタビューまでこなしていた。

この様子がツイッター上などで話題になり、むしろ「うながっぱ」の方が心配だとツッコミが相次いだ。

「おいおいおいうながっぱのが死ぬぞ」「中の人大丈夫なんだろうか」「苦行でしかないー」...

「報道機関からの依頼もあって...」

多治見市の産業観光課も7月19日、こうした心配の声をあちこちで聞いているとJ-CASTニュースの取材に明かした。そのうえで、猛暑の中での活動について、こう説明した。

「報道機関からの依頼もあって、暑い時間帯に活動することもありました。しかし、具体的な中身は言えませんが、暑さ対策は取っており、細心の注意を払っています。活動の時間も、15分程度に制限しています」

ぶら下げている水筒には、スポーツドリンクが入っており、こまめに水分を補給しているという。

「うながっぱ」は、19日も多治見駅前などで啓発を行ったが、これまでに熱中症でダウンするようなことは一切なかったという。今後も、暑さが落ち着くまで活動する予定だとしている。