日本代表でも図抜けた発信力を発揮していた本田(左)と長友(右)だが、まさかそれぞれのツイッターがここまでの反響を呼んでいたとは……。(C)Getty Images

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 ドイツのメディア・ポータル『MEEDIA』が、ロシア・ワールドカップ期間中に出場選手たちが行なったツイートの反響をデータ集計した。「いいね」と「リツイート」の合算数でトップ10を掲載している。
 
 なんとその総合ランキングで2位に食い込んだのが長友佑都で、5位には本田圭佑が名を連ねた。日本代表コンビの発信力はまさにワールドクラスだったのだ。
 
 同メディアがまず注目したのが、単発ツイートのトップ5だ。1位はワールドカップ優勝を決めたフランス代表のキリアン・エムバペで、黄金のトロフィーに口づけして「My Love」の文字を添えた呟きが、およそ91万のいいね&リツイートを得た。そして2位が長友だ。ベルギー戦のキックオフ前に漫画ドラゴンボールで有名な“元気玉”を集めるカットとともに、3度目のワールドカップへの想いを綴ったものだ。
 
 さらに3位も長友で、こちらは帰国便の機内で主将・長谷部誠との2ショットを載せた投稿だった。4位には本田が香川真司との2ショットで「シンジ、メディアには関係悪化されるような書かれ方を沢山したけど、俺はずっとお前を認めてたよ」と記した伝説のツイートがランクイン。5位のクリスチアーノ・ロナウドを抑えた。
 
 同メディアは「日本ではどれだけツイッターがポピュラーなツールなのかがよく分かる結果だ」と分析。とはいえ長友のフォロワー投稿欄にはトルコ語やイタリア語の書き込みがきわめて多く、本田についても日本以外のファンからのメッセ―ジが少なくない。時に応じて現地の言葉を使ってツイートする彼らの地道な努力が、実を結んだと言っていいだろう。

 
 期間中のすべてのツイートに対する反響をまとめた総合ランキングは以下の通りだ。単位は「いいね」と「リツイート」の合算数。長友と1位ネイマールの差はわずか2万件だ。
 
1位 ネイマール(ブラジル) 616万件
2位 長友佑都(日本) 614万件
3位 クリスチアーノ・ロナウド(ポルトガル) 443万件
4位 キリアン・エムバペ(フランス) 378万件
5位 本田圭佑(日本) 228万件
6位 ハリー・ケイン(イングランド) 215万件
7位 ハメス・ロドリゲス(コロンビア) 194万件
8位 モハメド・サラー(エジプト) 185万件
9位 ジェシー・リンガード(イングランド) 165万件
10位 マーカス・ラッシュフィード(イングランド) 163万件
 
 ドイツ発の同メディアは「トップ10にイングランド代表勢が3選手も入っているのに対して、ドイツ代表勢はひとりもいない。最高位はメスト・エジルの18位(110万件)だ」と、母国代表選手たちの発信力の低さを嘆いている。
 
 1ツイートあたりの平均値で見ると、C・ロナウド、サラー、エムバペがトップ3で、「もはやネイマールはベストスターではなくなった」と評している。期間中に獲得した新規フォロワー数では1位エムバペの51万3000人に続いて、ネイマールは47万8000人をマークと健闘したが、総フォロワー数ではC・ロナウドに大きく水を開けられたまま。ブラジルの至宝が約4041万人なのに対して、ポルトガルの英雄は約7347万人とダントツだ。

 
 ちなみに長友の総フォロワー数は約131万人で、本田は約61万人。そう考えると、ワールドカップ期間中の爆発力がいかに凄まじかったかが分かる。現在はインスタグラムにより注力している選手が多く、若年層のファンの嗜好もそちらに傾いているが、それでも日本人コンビの発信力は圧巻だろう。今後も国内外のファンを大いに楽しませてくれるはずだ。