周囲の“期待値を上回って躍進した日本代表【写真:Getty Images】

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“期待を上回った国、下回った国ランク”で選出「過去最弱と目されていたが…」

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は優勝候補による早期敗退、前評判が低かった国の快進撃など、さまざまな波乱が起こったが、海外メディアは“期待値を上回った国、下回った国”を特集。16強進出した日本が堂々の2位に選出され、「過去最高のパフォーマンスとなった」と絶賛している。

「ワールドカップ期待値ランキング:前評判を超えたのか、下回ったのか?」と題し、特集を組んだのは米国の権威あるスポーツ誌「スポーツイラストレイテッド」だ。記事では大会前の評判から期待値を上回った国、下回った国を選出。準優勝したクロアチアに次ぐ2位に選出されたのが、日本だった。

 寸評では「1998年以来で最弱の日本代表と目されていた」と記し、初出場のフランス大会以来6度目で最も期待値は低かったと指摘。ただ、実際には前評判を覆したサムライブルーについて「結果としてこれまでの出場の中で最高のパフォーマンスとなったであろう」と高い評価を与えている。

世界を驚かせた日本サッカー「積極的かつ整ったサッカーを見せた」

「コロンビアのカルロス・サンチェスが開始3分で退場となる幸運はあったが、それを最大限有利に使い、積極的かつ整ったサッカーを見せた。結果として胸が張り裂けるような崩壊の末に敗れたが、ベルギーに対しても残り21分の時点で2-0とリードを奪った」

 コロンビア戦から快進撃が始まり、決勝トーナメント1回戦で優勝候補の“赤い悪魔”をあと一歩まで追い詰めたことを称賛。出場最下位のFIFAランク70位ながら8強進出した開催国ロシアの3位を上回る形で選出されており、それだけ日本の決勝トーナメント進出、そして、ベルギーとの激闘はインパクトが大きかったようだ。

 西野朗監督が退任となり、次期監督に焦点が集まっている日本。果たして、4年後も出場切符を掴み、再び世界を驚かせることはできるか。また新たな戦いが始まろうとしている。(THE ANSWER編集部)