豪雨に襲われた愛媛県西予(せいよ)市野村町では、肱川が7日(2018年7月)明け方に氾濫し、住宅約650戸が浸水、住民5人が命を落とした。氾濫は上流の野村ダムの放流によるものとみられ、放流の判断は的確だったのか問題になっている。

野村ダムを管理している国土交通省四国地方整備局によると、ダムが満水になりかけたことから7日午前2時半に西予市の担当者に「午前6時50分から放流量を増やす見込み」と連絡した。ところが、西予市が住民に避難指示を出したのは、それから2時間半後の午前5時10分だった。

その後も予想を超える雨量となり、放流は予定より30分早い午前6時20分に始まった。避難指示からわずか約1時間後で、「消防団の方が来て知らせてくれたのが午前6時。放流まで20分しかなかった」と住民は話す。

「西予市の避難指示」放水連絡から2時間半後

西予市はいったい何をしていたのか。「警察署や消防署への連絡のほか、住民には防災無線などで警戒を促していたし、11か所に設置した警報所からサイレンも鳴らし、警報車(1台)も出動させた」と説明した。

司会の小倉智昭「今回は、気象庁が異例の緊急記者会見を行い、『大変な大雨になる』と警告したが、役所などにもそれが伝わっていないんですね」

野村ダムの放水はマニュアル通りに行なわれたというが、住民の多くは「いつもなら聞こえるサイレンが聞こえなかった」と証言する。豪雨で聞こえにくかったか、睡眠中で気付かなかったか。それも想定して、初めて警告といえる。