オーバメヤンよりボルトよりも早い、”ロケット”浅野拓磨
火曜日から新天地ハノーファーにて、新たなチームメイトらと共に練習をスタートさせた浅野拓磨。今夏にロシアで行われたワールドカップ日本代表のサポートメンバーでもあった同選手は、その影響を考慮して1週間おそくにチームと合流。木曜日には本拠地近くのスタジアムで、選手たちが休日を過ごすなか乳酸テストをこなしている。
そして水曜日に行われた練習二日目。この日は11vs11による試合形式での練習が行われていたのだが、地元紙ダイスター/ヴェーザーツァイトゥングは”そのあまりの速さは、肉眼だけで十分に確認できる”と表現。この日ニクラス・フュルクルークと2トップを形成した浅野は、カウンターで相手DFケヴィン・ヴィマーとヨシプ・エレスを置き去りにし、GKミヒャエル・エッサーは浅野のシュートをなんとかポストに弾いて難を逃れるというプレーをみせている。そんな浅野を、同紙は”ハノーファーは、ロケットを手に入れた”と伝えた。
アーセナルからシュトゥットガルトにレンタル移籍し、昨季はチーム共に1部昇格を果たした浅野。しかしなかなか定位置確保には至らず、後半戦から就任し終盤で見事なV字転換をみせたコルクート監督の下では全く出場の機会を得ることができなかったが、しかしそんな浅野を「非常に長い間みていた」のが、ハノーファーのアンドレ・ブライテンライター監督だ。
同選手を「大きな才能をもった、非常に面白い選手だよ」と評価しており、移籍交渉の際には「我々が彼に伝えた浅野への方針は、即座に拓磨の胸を踊らせるものだったよ」ともコメント。さらに先日のボビー・ウッド獲得の際に「まだそのポテンシャルを発揮しきれていない、ここでステップアップを果たしたい選手にチャンスを与える与えるんだ」とも語っていた指揮官の下、昨季ブンデス1部唯一となる初得点を決めたここハノーファーの地で、浅野拓磨はその才能を開花させることができるだろうか。