錦織圭【写真:Getty Images】

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強烈な一撃を大会公式が「炎」の絵文字で紹介、海外ファン「ジョコを破っても驚かない」

 テニスの4大大会第3戦ウィンブルドンは9日、男子シングルス4回戦で世界ランク28位の錦織圭(日清食品)がエルネスツ・ガルビス(ラトビア)を4-6、7-6、7-6、6-1の逆転で下し、自身初の8強進出を決めた。試合後、客席の日本のちびっ子にラケットをプレゼントする姿が話題を呼んだが、3時間28分に及んだ死闘では鋭利な強烈バックハンドが炸裂。大会公式インスタグラムが動画付きで紹介し、海外ファンから「錦織は今年、驚かせるかも」「ジョコビッチを破っても驚かない」との声が上がっている。

 錦織のバックハンドが火を噴いた。自身のサービスの場面。互いに譲らぬラリーの応酬となったが、ガルビスがスライスショットを放ち、緩急をつけた次の瞬間だった。左サイドで踏ん張り、渾身のバックハンドを打ち返した。放たれたボールはえぐるような鋭利な角度で対角線へ。サイドラインぎりぎりの一打にガルビスも反応できず、錦織のポイントになった。

 これには実況も「Oh…」と感嘆のため息を漏らし、会場から一躍、喝采が沸き起こった。しかし、錦織は表情を変えることなく、クールに歓声を浴びていた。圧巻のショットを「錦織のこのホットなバックハンド…」と題し、「炎」の絵文字付きで紹介。あまりに鋭い一打に海外ファンも喝采を送っている。

海外ファン喝采「錦織は今年、僕らを驚かせるのかもしれない」

「錦織は今年、僕らを驚かせるのかもしれない」
「よくやった錦織」
「グレートショット!」
「いけいけ!」
「準々決勝でジョコビッチを破っても驚かない」

 このようにコメントが相次ぎ、準々決勝で当たる元世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)も飲み込めるとエールが送られていた。今大会は課題とされてきた芝で躍動し、快進撃を続けている錦織。日本勢の8強進出は95年の松岡修造以来、23年ぶりの快挙となった。しかし、日本のエースの勢いはまだ止まらない。(THE ANSWER編集部)