「侍JAPAN」にも影響…巨人・小林誠司捕手、先発落ち続く理由

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プロ野球・巨人の小林誠司捕手(29)の先発落ちが続いている。8日の広島戦まで9試合連続。途中出場はあるものの、エース菅野智之投手(28)とのコンビも“解消”され、ルーキーの大城卓三(25)、3年目の宇佐美真吾(25)にその座を取って代わられた。

強肩は今季も健在で、盗塁阻止率.280はリーグトップ。ワンバウンド処理などキャッチングもうまい。13、14日のオールスター戦にもファン投票、選手間投票の両方で選ばれており、昨年のWBCで主戦捕手を務めた素質は周囲も認めるところ。

だが、配球の甘さが目立ち、球団首脳陣の信頼を欠いてしまった。性格的にも目に見えるほど投手を盛り上げ、リードするタイプではない。本人は無意識だろうが、気の抜けたスローイングもたまにあり、“手抜き”とみなされ損をしている面もあるようだ。

「打てる捕手」が求められるなか、春先はリーグ首位に立って打撃開眼と注目されたのが、8日時点で打率.230(64試合出場)と元に戻ってしまった。打撃力を買われた大城(44試合)が.239と下降線、宇佐美(10試合)も.200だが、若手とあって最初から小林とは期待値が違う。

オールスター戦前の試合は、今日9日からのヤクルト3連戦を残すだけ。小林のスタメン復帰がなければ、巨人は守りの要、投手陣のリードに不安を残して後半戦に突入することになる。

2年連続で規定打席に達していた小林が、所属チームで不動の立場を失う事態となり、2年後に迫る東京五輪の「侍JAPAN」も捕手の人材難に陥りかねない。日本球界では、絶対的な存在の捕手がいなくなって久しい。

2013年WBCで巨人・阿部慎之助(39)が正捕手を務めて以降、大黒柱になり得たのは楽天・嶋基宏捕手(33)ぐらいだった。昨年のWBCで小林は“奇跡”と騒がれるほど見違える打撃を見せたが、五輪で悲願の金メダルを勝ち取るには、やはり打てて守れる捕手が必要だ。そのまま侍JAPANで正捕手を担うとみられた小林が不安定なら、代役の人選が急務になる。

今、捕手で規定打席に達しているのはパ・リーグで西武・森友哉(22)、ロッテ田村龍弘(24)、セではヤクルト・中村悠平(28)の3人。このなかで、森の打撃は群を抜く。今季も8日時点で、打率はリーグ9位の.288、8本塁打を記録。「山賊打線」の一角を担い、西武のリーグ首位に貢献している。

チーム内ではWBC2大会連続代表の炭谷銀仁朗捕手(30)がいるので、出場69試合のうちマスクをかぶったのは39試合にとどまるが、インサイドワークは確実に成長。大阪桐蔭高時代は2年生で阪神・藤浪晋太郎投手(24)とバッテリーを組み、春夏連覇の主軸を務めるなど勝利のメンタリティーも持っている。

先を考えると、その若さは何よりも大きな魅力だ。昨年はWBC前の親善試合・キューバ戦で死球を受け、左ひじ骨折の不運に見舞われた。

「しっかり捕手としてやっていきたい」と誓って臨んだ今季。このまま成長を続ければ、自国開催の五輪、その翌年のWBCでは攻守で活躍する可能性は十分。森は、これまで以上に大事な存在になりそうだ。