ベルギー戦の乾のゴラッソは日本だけでなく、世界でも長く語り継がれるだろう名場面だ。(C)REUTERS/AFLO

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 ついにベスト4が出揃ったロシア・ワールドカップ。鮮烈な活躍を示した名手たちやスリシングな好勝負が相次ぎ、早くも「史上最高のワールドカップ」とも謳われている。
 
 英国のサッカー専門誌『Four Four Two』が焦点を当てたのは、今大会で彗星のごとく飛び出したニューヒーローたちだ。「ロシア・ワールドカップでブレイクしたスター・トップ10」と題して、目覚ましいパフォーマンスを披露した新鋭たちを紹介。なんとそこで堂々2位に選出されたのが、サムライブルーの切り込み隊長、乾貴士だ。
 
 同誌はその選考理由をこう記している。
 
「レアル・ベティスはなんというバーゲンでタカシ・イヌイを獲得したのだろう。なんと彼らはワールドカップが開幕するほんの少し前に、エイバルからこのアタッカーを移籍金なしで迎え入れることに成功したのだ。もちろん、ワールドカップでキラ星のごとき活躍をすることなど知らなかっただろう。コロンビア戦とセネガル戦でイヌイは良質で偉大なプレーを見せつけ、なによりも圧巻だったのがベルギー戦での衝撃的なパフォーマンスだ」

 
 賛辞は続く。乾が聞いたらさぞや喜ぶだろう。
 
「イヌイは30歳で、今回のトップ10のなかでは最高齢だ。だが、30歳だからといって、ワールドカップで特大のインパクトを残すのに“遅すぎる”ということはないのだ。イヌイは自身の活躍をもってそれを証明した。ドリブルだけでなくクロスとパスの質もきわめて高く、ベルギー戦ではパワフルなミドルをねじ込んだ。すべてのことをやってのける、まさしく万能のアタッカーと言っていい。そんな名手が、これまでブンデスリーガとリーガ・エスパニョーラでは中位のクラブでしかプレーしてこなかったのだ。ひとつの驚きだろう」
 
 やはり、ベルギー戦で世界最強GKのティボー・クルトワを破った無回転ミドルが与えた衝撃は計り知れなかったようだ。同誌は「ロシア大会を振り返るとき、かならず想起されるシーンのひとつだろう」と称えている。
 乾を抑えてトップ評価を得たのは、ドイツ戦で決勝点を挙げたメキシコ代表のMFイルビング・ロサーノだった。日本戦でそれぞれゴールを決めたセネガル代表のDFムサ・ワゲ、コロンビア代表のMFファン・フェルナンド・キンテーロもランクイン。乾以外のアジア人選手では、韓国代表のGKチョ・ヒョヌが9位に選ばれている。
 
 ベスト10の顔ぶれは以下の通りだ。
 
[Four Four Two誌選出/ロシアW杯ブレイクスターTOP10]
1位:イルビング・ロサーノ(メキシコ代表)
2位:乾 貴士(日本代表)
3位:アレクサンドル・ゴロビン(ロシア代表)
4位:アンテ・レビッチ(クロアチア代表)
5位:ファン・フェルナンド・キンテーロ(コロンビア代表)
6位:バンジャマン・パバール(フランス代表)
7位:ロドリゴ・ベンタンクール(ウルグアイ代表)
8位:ムサ・ワゲ(セネガル代表)
9位:チョ・ヒョヌ(韓国代表)
10位:ヴィクトル・クラーソン(スウェーデン代表)