CBの中山はまだ21歳と若いが、将来を考えて早い段階からA代表の経験を積ませたい

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 ワールドカップが終われば、また次の4年後に向け動き始める。長年日本代表を追う4人に訊いたのは、“ロシア後”の選択だ。どのような11人を選び、どう戦うか。興味深い回答が得られた。
 
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 この10年間、日本代表の中心には本田圭佑、長友佑都、岡崎慎司、香川真司がいた。それは彼らを控えに追いやるような逸材が、Jリーグから出てこなかったからだ。Jリーガーは年々小粒になっている。日本サッカー界の育成は機能を果たしておらず、この傾向は今後も変わることはないだろう。

 とはいえ、流石に若返らなければならない。ということで、所属クラブにおいてレギュラーとして活躍していて、4年後のカタール大会で主力になる可能性を秘めた人材を選抜した。

 最終ラインのリーダーは、代表での経験も豊かな昌子源だ。この昌子と、昨年のU-20ワールドカップで主将を務めた中山雄太でCBコンビを形成したい。中山は冷静で視野が広く、多少のプレッシャーでは動じない。まだ21歳と若いが、将来を考えて早い段階からA代表の経験を積ませたいところだ。

 ダブルボランチは大島僚太と柴崎岳。守備に不安は残るが、ボールを動かすことを優先した。大島は今が伸び盛り。さらなる成長に期待する。
 
 2列目はヨーロッパの所属クラブで確かな結果を出しながら、ロシア行きを逃した3人だ。悔しい思いは必ず飛躍のバネになる。その意味で、ロシア大会直後の1試合目に抜擢する。 

 スタメンからは漏れたが、ほかにも3人選びたいタレントがいる。ハンブルクで鮮烈な印象を残したウインガーの伊藤達哉、ヘーレンフェーンで中盤のキーマンとなった小林祐希、そして湘南で急成長を遂げた左サイド(4バックでは左SBだろうか)の杉岡大暉だ。

 なお、注目の久保建英は招集を見送った。その理由はふたつある。ひとつは、FC東京のトップチームで結果を出していないこと。もうひとつは、身体ができていないこの時期に負荷のかかるゲームをさせるのは危険だと判断したからだ。
 
※『サッカーダイジェスト』6月28日号より転載。
 
文●熊崎敬(スポーツライター)