フル代表の若返りと五輪代表の強化。それを両立させるためには五輪世代中心の若い代表を編成すべきだろう

写真拡大

 ワールドカップが終われば、また次の4年後に向け動き始める。長年日本代表を追う4人に訊いたのは、“ロシア後”の選択だ。どのような11人を選び、どう戦うか。興味深い回答が得られた。
 
―――◆―――◆―――◆―――
 
 日本代表はあまりにも高齢化している。岡田武史氏が2010年に作ったチームを歴代監督が使い回してきたツケであり、「次」に向けては大幅な若返りが必要だ。
 
 しかも2年後には東京五輪がある。日本におけるサッカーというスポーツの地位向上のためにもメダル(それも、できれば「金」)が目標だろう。フル代表の若返りと五輪代表の強化。それを両立させるためには五輪世代中心の若い代表を編成すべきだ(そうすれば、オーバーエイジの融合問題もない)。つまり、トルシエ時代のイメージだ。戦力としてベテランの力が必要であるなら、東京五輪後に復帰させればよい。
 
 そこで、2022年に30歳以上の選手は今回の選出から除外し、またせっかくのロシアでの経験を活かすべくワールドカップの招集組を優先した。
 
 GKは中村航輔。長い腕や重心を後ろに置く身のこなしなど日本人離れしたGKだ。CBはフル代表経験がある昌子源、植田直通で決まり。SBはやや人材難だが、ユーティリティ性のある遠藤航と中山雄太を選出した。

 MFは大島僚太、柴崎岳のロシア組に加えて守備の安定感がある三竿健斗を起用。ほかにも堂安律や大器の風情のある伊藤洋輝、さらに若い世代の平川怜などもいて多士済々だ。遠藤も本来はボランチだし、中山もU-21代表ではボランチでプレーしている。
 
 FWでは、すぐにワントップを任せられるだけの若手が見当たらないので、“30歳縛り”の例外として大迫勇也を起用したが、オールラウンドのCF小川航基や強さも兼ね備えた旗手怜央の成長に期待したい。サイドアタッカーとしては武藤嘉紀、久保裕也、浅野拓磨がおり、さらに天才ドリブラーの三苫薫にも大いに期待できる。あとは、久保建英がどのように成長し、どのポジションで起用されるのか……。
 
※『サッカーダイジェスト』6月28日号より転載。
 
文●後藤健生(サッカージャーナリスト)