「A先輩に頼みごとをされると、つい引き受けてしまう」
「どうしたらB課長のように得意先と仲良くなれるの?」
ビジネスマンであれば、職場にそんな人間関係の達人が一人や二人はいるのでは?
「自分だって誠心誠意やっているのになあ……」。そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

彼らとあなたの違いはいったい何なのか?

日本ビジネス心理学会会長の齊藤勇氏によると「人間は誰しも『表』と『裏』を持っている生き物」だそう。

表とは普段見せる心の動きのことで、心理学では「顕在意識」と呼びます。
一方、裏は「潜在意識」と呼び、人間の意識のおよばない領域にある欲望や感情のことを指します。実は、顕在意識と潜在意識の割合は1対9ともいわれており、この潜在意識こそが人間を突き動かす大きな原動力となっています。
(『やってはいけない ダークサイド心理学』2ページから引用)

あなたのまわりの人間関係の達人たちは、意識的にせよ、無意識にせよ「心理学」のワザを駆使している可能性が高いです。そんな「人の本音を知る、人の行動を操るテクニックが満載」なのが書籍『やってはいけない ダークサイド心理学』。

『やってはいけない ダークサイド心理学』
監修:齊藤 勇

 

例えば、友人に借金をしたいとき、あなたならどうしますか?
本書では「頼みごとを聞かせるために、あえて無理難題をふっかけ」るテクニックを伝授。

友人にいきなり「1万円貸して」と頼んでも断られるだろう。
だが、続いて「じゃあ1000円貸して」と頼めば、貸してくれる可能性がぐっとアップする
(『やってはいけない ダークサイド心理学』52ページから引用)

これが、「断られることを分かったうえで、最初から無理だと思われる頼みごとをして、断ったことで相手の中に生まれた罪悪感を利用して、ハードルを下げた本命のお願いをする」というテクニックなのです。

あるいは、こんなテクニックも……


(『やってはいけない ダークサイド心理学』53ページから引用)

このような心理学の研究結果を駆使した「他人の心を操り、あなたを優位な方向へと導く非常に強力なパワーを秘めた」テクニックを、職場や友人・知人関係、恋愛、自己実現など様々な局面別に紹介しています。

「その強力さ」ゆえに、乱用してしまうと、あなたがあまりに他人の心をつかみ過ぎることも。実際の使用にはくれぐれも注意が必要な「驚異の人たらし術」ですが、「ここぞ!」というとき、自らの運命を切り開いていくために必読の書です。

text: P.M.A. Tryangle