4試合すべてに先発した柴崎は、ハイレベルな環境に身を置く必要性を感じたようだ。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 ロシア・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦のベルギー戦から一夜明け、日本代表の柴崎岳が報道陣の取材に応じた。惜しくもベスト16で涙を呑んだ今大会を総括している。
 
 初のワールドカップに挑んだ柴崎は、4試合すべてに先発出場。ボランチとして攻撃の舵取り役を任され、非凡なパスセンスでその期待に応えた。原口元気の先制点を演出したベルギー戦のアシストは、まさにこの男の真骨頂と言えるものだろう。柴崎自身、「攻撃の面ではそれなりに通用する部分もありました」と手応えを得たようだ。
 
 一方で、守備面に関しては「まだまだ物足りなさも感じている」という。また、「チームをゲームのなかでまとめていくのは経験も必要ですし、いろんな知識も、感覚も必要。そういったところが全体的に足りなかった」「ワールドカップを通して自分の至らなさ、選手としての未熟さみたいなものを感じましたし、純粋にさらに成長していきたいと思っています」とあらゆる面でのレベルアップが必要だと語った。
 
 現在、スペイン1部のヘタフェに所属する柴崎だが、今回のワールドカップを経てステップアップへの意識も高まっているようだ。
 
「今考えているのは、やっぱりチャンピオンズ・リーグ(以下CL)に出ることですかね。レベル的にはワールドカップと比べて同等か、もしくはそれ以上の大会。そういうところに身を投じることが自分には必要なんではないかと思う」
 
 もっとも、昨シーズンのヘタフェはスペイン1部で8位。CL出場を目指すには、力が足りない。柴崎も「今いるクラブではそれはたぶん難しいですね」と理解しており、「他のチームのことも考えながら、これからどうなるか分かりませんが、そういったクラブがあればどんどんチャレンジしていきたいなと思います」と移籍の意思を隠さなかった。移籍先についても、「国にこだわりはない」という。

 今大会で日本代表に置ける立ち位置を確立した感もある柴崎は、これからどんなキャリアを描いていくのか。興味は尽きない。