途中出場から勝ち越しを狙った本田だが、得点には及ばず。惜しくも初の8強入りを逃した。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

写真拡大

[ロシアW杯決勝トーナメント1回戦]日本2-3ベルギー/7月2日/ロストフ・アレーナ
 
 土壇場での被弾によって初の8強入りの夢が潰えた。3大会にわたって日本代表を牽引してきた本田圭佑は、自身の出場するワールドカップがこれで最後となるであろうことを明言するとともに、今大会ともに戦った仲間たち、そしてワールドカップへのある想いについても告白している。
 
 本田はまず、今大会をともに過ごしてきた西野ジャパンの仲間たちに対して「しっかり伝えたいのは、周りの仲間に感謝しているということ。本当に楽しかったし、自分の6月13日の誕生日を祝ってもらって、ちょっと喋らせてもらったんですけど」と、仲間への感謝を伝えるとともに、自身の誕生日でのエピソードについて語り始めた。
 
「このワールドカップが終わって自分の人生が終わるとしたら、このワールドカップでどういう決断をしていくか。まあ人生終わらないんですけど、終わるとしたらどのくらいの覚悟で、どういう意思決定で、どう取り組んで、みんなとどういう会話をして、ってつもりでこのワールドカップを過ごしたいというようなことを、みんなに話させてもらって。
 
 それをやれるだけやったつもりで今言えるのは、本当に選手みんなを好きになったし、こんなに好きになると思わなかったくらい好きになった。こういう感じで今後の人生を歩めたら、いろんな人を好きになれるかなと思えるくらい、そう思った。
 
 ただ、後悔したくないという想いが強かった。言い残したことはないようにしようと接してきたんで、西野さんにもみんなにも。(中略)後悔しないように自分で決断してきて、そんな風にやっているうちに、そんな感情が芽生えてきたのは新しい発見というか」
 
 本田はチームメイトと過ごした約1か月半をこう振り返り、自分の新たな一面を見つけ出したと明かした。さらに本田は続けて、これまでワールドカップに懸けてきた熱い想いを吐露する。
 
「僕は本当にこれ(ワールドカップ)だけのためにやってきたんです。究極にはプロになるのも、ヨーロッパで活躍するのも、僕はワールドカップのためにやってきた。本当にワールドカップのためにやってきたから」
 
 高校からプロ入りし、欧州移籍と歩んだ道はすべて、幼き頃からの夢を追い続け、その夢を達成するために、逆算の中で辿ったものだ。次のワールドカップは「考えられない」と明言した本田。日本代表における一つの時代に、幕が下りようとしている。