酒井が日本代表の世代交代について口を開いた。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 ロシア・ワールドカップの決勝トーナメント1回戦、日本はベルギーに2-3で敗れた。
 
 日本は後半に2点をリードしながら強豪のベルギーを相手に3失点を喫し、無念の逆転負けでワールドカップを終えた。試合後、右サイドバックとして攻守両面で奮闘を見せた酒井宏樹が唇を噛んだ。
 
「悔しい想いをできたというのは、ひとつの成長かなと思います。ただ、代表というものは国を背負うものなので、そこに関しては結果を出せなくて申し訳なく思う。大きな責任を果たせなかった」

 悔しさを露わにする酒井宏にとっては、ロシア・ワールドカップが主力として戦う2度目の大きな国際大会。1度目は2012年のロンドン五輪だったが、「オリンピックの時も違う雰囲気でしたけど、やっぱり(ワールドカップは)重みは違う」。ちなみに、14年のブラジル大会にも招集されているが、出番がないまま終わっていた。
 そんな経験を経た28歳のDFは、今後のA代表について「若い人が出てきた方が良いとも思う」と述べる。その真意は「もっと下の世代が出てきているところは固いなと思う」からだ。たしかに、ベルギー戦でゴールを決められたヤン・ヴェルトンゲン(31歳)、マルアン・フェライニ(30歳)、ナセル・シャドリ(28歳)はいずれも、ベスト8だった前回大会も主力として戦っている。早めに大舞台の経験を積むことで、代表チームの経験値が上がることは確かだ。

 ただ、だからこそ今大会でベテランの存在が大きかったとも酒井は口にする。

「ああやってすごく引っ張ってきてくれた上の世代がいなくなってしまうので。もちろん残る人もいるとは思いますけど。本当に今回は出てない選手も出ている選手も、特に上の代の人たちがまとめてくれましたし。僕らは集中するだけで、批判や責任を受け止めてくれたので。上の世代の人たちが」
 
 酒井が言う上の世代とは、長谷部誠や川島永嗣のアテネ五輪世代に加え、本田圭佑や長友佑都ら北京五輪世代のベテラン勢だろう。彼らが批判を受け止め、チームを引っ張っる存在となっていたのは間違いないだろう。そのため最後に、酒井は先輩たちに「感謝しています」と述べ、「ああいう人たちのように、自分もキャリアを積み重ねてなれたらいいなと思う」と、背中を追うことを誓った。

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