練習を見守る西野朗監督

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 指揮官の宣言どおり、最終調整でもPK練習は行わなかったようだ。決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦を翌日に控えた1日、試合会場のロストフ・アリーナで公式会見を行った日本代表の西野朗監督はPK練習について「あまり意味のないトレーニングだと思っている」と指摘。チームとしてPKの練習はせずに大一番に臨む考えを示していた。

 公式会見から約1時間後、チームはロストフ・ナ・ドヌ市内のグラウンドで公式練習を行った。冒頭部分以外は非公開だったが、MF宇佐美貴史(デュッセルドルフ)によると、「4、5人が『(PKを)蹴っといたほうがいいんじゃないか』と話していたけど、(西野監督に)『いらない』と一蹴されて、全員蹴らなかった」という。

 西野監督はあえてPK練習をしない理由について「あの精神状態をトレーニングでつくることは不可能。あの緊張感がある中、ボールをセットできるか、できないか。そこに限られてくる」と説明。宇佐美も「W杯では計り知れない重圧があるという意味だと思う」と、その意図をくみ取っている。

 一方で指揮官は「これまで自分がチームを預かってきた中で、一度たりともチームとして全員でPKのトレーニングをして入ったゲームはない」と話していたが、G大阪時代の愛弟子でもある宇佐美は「ガンバのときは結構やっていた」と苦笑いで明かした。

 とはいえ、西野監督は「個人的に落ち着きたいとか、不安がある選手は個人的にはトレーニングしていた」と、個別のPK練習は認めており、実際、ベースキャンプ地のカザンでも全体練習後に個別でPKを蹴っている選手はいた。FW岡崎慎司(レスター・シティ)は「団体ではしてなかったけど、(個別で)している選手もいっぱいいたし、問題ないかなと思う」と、チームとして不安はない様子だった。

(取材・文 西山紘平)


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