公式会見には西野朗監督とDF昌子源が出席

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 2日の決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦する日本代表の西野朗監督が1日、試合会場のロストフ・アリーナで公式会見を行った。

以下、試合前日の西野朗監督会見要旨

●西野朗監督

―PK戦の準備について。キッカーの順番は決めているか。

「PK戦については、これは(勝者を)決定しなければいけない方式であることは間違いないし、(PK戦に)至る前に決着はつけたいとは思う。これまで自分が代表ではないチームを預かってきた中で、何度か勝敗を決しないといけない、タイトルを取れるか取れないかという中でPK戦もあったが、一度たりともチームとして全員でPKのトレーニングをして入ったゲームはない。個人的に落ち着きたいとか、不安がある選手は個人的にはトレーニングしていたが、チームとしてトレーニングしてPK戦がある試合に臨んだことはない。あの精神状態をトレーニングでつくることは不可能。PKならキッカーが優位に立っているのは間違いないと思うので、いろんな要素が絡んだ中、あの緊張感がある中、ボールをセットできるか、できないか。そこに限られてくる。あまり意味のないトレーニングだと思っている。現状、チームとしてピッチでトレーニングしたことは一度もない。あらたまってやっていることはない。明日はそこに至る前に決着をつけたいと思っている」

―アルゼンチン、ポルトガルも敗れた。決勝トーナメントの厳しさについて。

「これはW杯のベスト16であり、ノックアウトのゲームなので、いろんなチャレンジをしてゲームに臨む必要がある。ベルギーという強豪国、世界のトップ3にランクされているチームにどう挑んでいくか。(FIFAランキング)61位の日本ですから。ただ、ラウンド16のゲームは存在するわけなので、あらゆる策を駆使していきたい。その力を今は持っていないかもしれない。ただ、チーム全体で何か別の力をつくり出して戦う。そういうことをしていかなければ戦えない相手であるのは間違いない。紙一重の戦いでもあると思うので、我々にも勝機がピッチのどこかに落ちていると思う。それを全員で拾っていきたい。大会に入ってから、そういう化学反応を起こして、全員で違う力をつくり出して戦ってきた。このステージはまた別の状況、雰囲気がある。グループリーグとは違う戦いになると思うが、そういう中でまた日本チームらしい戦いを見せたい。歴史的に日本は今まで2回、ベスト16に進んだことがあるが、そのときの状況とは違う。力を十分にまだ持っている、まだ生み出せる状況にあると思うので、選手、チーム、スタッフ一丸となってその力を生んで明日の試合に臨みたい」

―02年日韓大会のトルコ戦、10年南アフリカ大会のパラグアイ戦をどのように見ていたか。

「両大会ともグループリーグを素晴らしい戦いで勝ち抜いて、ベスト16に進んだ2大会だったと思うが、(グループリーグで)すべてを出し尽くした感があり、チーム力が余力があったかどうか。02年は初めてそういうステージを突破した達成感、満足感(もあったのでは)。貪欲にベスト16に挑んだかという意味でどうだったか。(決勝トーナメント進出が)2回目の南アフリカ大会も、やはりグループリーグでチーム力をすべて投げ出してつかみ取ったステージだったと思う。そういう2大会を踏まえて今大会は総合力、グループリーグを突破したあとのラウンド16へのアプローチ(を意識してきた)。第1戦、第2戦の結果を踏まえて考えられた第3戦というのもあった。まだまだ強豪国並みの“W杯はこれからだ”“決勝トーナメントに入ってからだ”というレベルにはいかないが、3大会目になってそれぐらいの精神的な余裕(を持ってもいいのではないか)。決勝トーナメントに入る中でおそらくベルギーは“これからW杯が始まるぞ”と。そういう精神的な面で我々も同じレベルに立ちたいと思う。そういう準備をして、そういうグループリーグを戦ってきた。“さあ、これからベルギーとベスト16だ”という意気込みを対等以上に持ちたい。それぐらいの気持ちは持っていいと思うし、選手たちはすべてを出し切った部分もあると思うが、彼らは余力というか、余裕を持ってトーナメントに入れる状態にはあると強く感じている」

―3試合目で主力を休ませたうえで決勝トーナメント1回戦を戦う。

「勝ち上がりを決めたうえで3戦目を残していたわけではない。主力を休ませたと言われると、ある部分、そういう主力に対してのアプローチもあるが、このチームではバックアップとは言いたくない。1戦目、2戦目に起用できなかった選手も、ロシアに入るまで同じような力を持っている選手たちだった。彼らの状態も良かった。1、2戦が終わって、優位な状況で3戦目を迎えられた。3戦目はターンオーバーしても十分に戦える自信もあったし、そういう中で休ませたと言われると、確かにその部分もあるが、チーム力に格差があるとは感じなかったし、トーナメントに入って、またフレッシュな形で全体が入るために、そういうメンバー変更も自信を持って送り出した。先ほど言ったように、チーム力が疲弊していない、良い状態で明日を迎えられる状況をつくれた。全体で戦えた要因だと思う」

―川島はベルギーで何年もプレーしていた。弱みを握られているということでベルギーが有利になるか。

「彼(川島)に関しては非常に完璧主義で、1、2戦目が終わった段階で彼とも2人で話した。(話をしたいと言ってきたのは)彼からだったが、自分の立場、自分のプレーについて、かなり話をした。彼だけが欧州で長い間、GKとして経験を積んでいる。そういう中でさらに自分のプレーに対する自己分析をしっかり捉えている。ベルギーの選手はおそらく分析するまでもなく、彼のプレースタイルをよく知っている。彼もすべて知っている部分もある。欧州のビッグクラブで活躍している選手たちがベルギー代表になっているので、(川島)永嗣からのいろんな情報もある。川島だけでなく、日本がここのラウンドに入ったということで、(日本の)チームスタイル、個人のスタイルはすべて分析されているうえで戦う。両チームがそういう中での戦いになると思う。もちろんストロングの部分がベルギーにあるが、されどウイークポイントもたくさんあると感じているので、全面に日本のストロングを出して対抗したい」

(取材・文 西山紘平)


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