メンバーが手薄になりがちな夏競馬のハンデ戦。それも、ちょっとしたことで着順が大きく変わる1200m戦となれば、多くの人が”波乱”の展開に期待を膨らませるのではないだろうか。

 7月1日に行なわれるGIII CBC賞(中京・芝1200m)は、まさにそうした条件がそろっていて、穴党が好むレースと言える。

 実際、過去の結果を振り返ってみると、何度となく波乱が起こっている。2009年には12番人気のプレミアムボックスが優勝。3連単は45万9460円という高配当となった。

 その他、2008年のテイエムアクション(12番人気で3着)、2011年のタマモナイスプレイ(13番人気で3着)、2014年のニンジャ(10番人気で3着)、そして2017年のセカンドテーブル(13番人気で2着)などが波乱を演出。ふた桁人気の馬が頻繁に上位に食い込んでくる、非常に”荒れやすい”レースだ。

 であれば、今年も狙いは高配当馬券。そこで、過去10年の結果を参考にして、今年のレースで穴を開けそうな伏兵馬を探し出してみたい。

 まず着目したいのは、先行馬だ。

 前述した2011年のタマモナイスプレイや、昨年のセカンドテーブルは、いずれも先行策から粘り込んでいる。また、昨年のレースで3着に入ったアクティブミノル(8番人気)も、先手を取って上位入線を果たし、波乱の結果にひと役買った。

 とりわけ、セカンドテーブルとアクティブミノルは、もともと重賞勝ちがある実力馬。近走で勝ち星から遠ざかっていたために人気を落としていたが、展開さえ向けば、上位入線を果たす力は十分に備えていた。低評価でマークが薄くなるなか、先行脚質を武器にして快走したと言える。

 とすれば、今年も狙うべきは、実績のある先行馬。該当するのは、2年連続で出走するアクティブミノル(牡6歳)とセカンドテーブル(牡6歳)、そしてワンスインナムーン(牝5歳)あたりか。ただ、ワンスインナムーンは上位人気になりそうで、穴馬として挙げるにはふさわしくないかもしれない。


昨年も2着に入って穴を開けたセカンドテーブル

 ということで、昨年も波乱を演出した2頭、アクティブミノルとセカンドテーブルに、その”再現”を期待してみるのはどうだろうか。

 アクティブミノルは、昨年のCBC賞のあと、オープン特別での2着、3着が1度ずつあるが、近3走はオープン特別でいずれも8着と精彩を欠いている。

 セカンドテーブルも、CBC賞のあとに長期休養。今年1月に復帰して、ここ2戦はオープン特別で2着、4着と善戦しているが、前走では1番人気を裏切っている。

 そうした状況にあって、2頭とも再び人気薄になる可能性が高いが、昨年のレース直前の低迷ぶりに比べれば、今年のほうがまだマシ。得意舞台で気持ちよく先行できれば、またも波乱の立役者となってもおかしくない。

 無論、2年連続で穴を開けるのは決して簡単なことではないが、CBC賞では2012年、2013年と連覇を遂げたマジンプロスパーをはじめ、2008年に2着、2009年に3着となったスピニングノワール、2010年に1着、2011年には2着という結果を残したヘッドライナー、さらにはダッシャーゴーゴー(2011年=1着、2012年=3着)、サドンストーム(2013年=3着、2015年=3着)など、”リピーター”が多い。

 こうした傾向も、アクティブミノルとセカンドテーブルの再度の激走への後押しになるのではないだろうか。

 過去の歴史を見て、次に目につくのは「重賞勝ち馬の復活」である。

 昨年のアクティブミノルとセカンドテーブルの他、冒頭でも触れたプレミアムボックスもそうだ。プレミアムボックスは、前年のGIIIオーシャンS(中山・芝1200m)の勝ち馬だった。

 これらに共通しているのは、重賞やオープン特別を勝って以降、長きにわたって勝ち星から遠ざかっていたこと。特にプレミアムボックスとアクティブミノルは、重賞勝ちのあと、馬券圏内(3着以内)に絡むことさえなかった。それが、CBC賞で突然の復活を果たしたのだ。

 今年のメンバーの中で、これらと同様に重賞を勝ってから長く低迷している馬を探してみると、1頭見つかった。トーキングドラム(牡8歳)である。同馬は、昨年のGIII阪急杯(阪神・芝1400m)を勝って以降、ずっと上位入線を果たせずにいる。この馬が今回復活すれば、かなりの高配当が見込めるだろう。

 ただ、トーキングドラムは、プレミアムボックスやアクティブミノルに比べて、やや負けすぎといった感がある。重賞勝ち以降、掲示板に載ることさえなく、前走のオープン特別でも勝ち馬から1秒2も離されての大差負けだった。

 プレミアムボックスやアクティブミノルは低迷していたとはいえ、掲示板に載ることはあった。直近のレースでも、勝ち馬から1秒以内の着差に収まっていたことを考えると、トーキングドラムの復活はさすがに厳しいかもしれない。

 そこで、代わりの馬をピックアップしたい。重賞勝ちではないものの、オープン特別を勝って以降、勝ち星から遠ざかっているトウショウピスト(牡6歳)である。

 同馬は昨年11月にオープン特別のオーロC(東京・芝1400m)を制したが、その後は4走連続でふた桁着順に沈んでいる。それでも、前走のオープン特別・安土城S(5月27日/京都・芝1400m)では、勝ち馬からコンマ1秒差の5着と善戦。久々の好走で復調気配を漂わせている。

 なお、2走前のGII京王杯スプリングC(5月12日/東京・芝1400m)も、着順こそ11着だったが、勝ち馬とはコンマ5秒差の僅差だった。その際は、安土城Sの勝ち馬で、今回人気が予想されるダイメイフジ(牡4歳)にも先着している。

 ずっと結果を出せていないため、今回も人気は上がらないだろうが、人気馬との実力差は決して大きくない。長い低迷から復活した過去の馬たちと同様、CBC賞で突然の復活があっても不思議ではない。 上半期の総決算となるGI宝塚記念が終了し、いよいよ本格的な夏競馬がスタート。もうすぐ訪れる夏休みを満喫するためにも、ここに挙げた3頭が高配当をもたらしてくれることを期待したい。

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