ミシェル・オバマ(Michelle Obama) photo : Getty Images

大統領退任後も支持を集めるバラク・オバマ前大統領とミシェル・オバマ前大統領夫人。任期中は初のアフリカ系大統領として大きなプレッシャーと戦っていたことをミシェル夫人が語っている。

先週末、アメリカ図書館協会の会議に登場したミシェル・オバマ前大統領夫人。シンポジウムの中で大統領夫人時代を振り返った。

「間違いをすることは私たちには許されなかった。間違いをしないどころか、私たちは優秀でなくてはならなかった。いえ、極めて優れて突出していなくてはならなかったの。何をするにもね」とコメント、初のアフリカ系の大統領夫妻として大きなプレッシャーを受けていたことを明らかに。「最初の人は後から来る人のためにレッドカーペットを敷いてあげなくてはならないの」とも。他のアフリカ系アメリカ人が正しく評価され活躍の場を手にするには、最初のオバマ大統領とミシェル夫人が標準以上の実績を収めなくてはいけなかったと語っている。

2009年、就任式のときの夫妻。バラク・オバマ(Barak Obama)、ミシェル・オバマ(Michelle Obama) photo : Getty Images

以前にも「私はまだ肌の色で判断される」と語ったことのあるミシェル夫人。今回のシンポジウムでも「私を見た人が肌の色しか見ず、それである判断をするのはとても恥ずかしいこと。そしてそういう風に人を非人間的に扱うのは危険です。私たちはみんな単なる人間なのだから」と話している。

ちなみにミシェル夫人は今年11月に回顧録『Becoming(原題)』を出版する予定。この中でもきっと大統領夫人時代の隠されたエピソードを明らかにしてくれるはず。楽しみにしたい!

text: Yoko Nagasaka