放送12年目を迎える深夜お笑いバラエティーの金字塔「ゴッドタン」。今回の企画は、この番組が1年前に発掘した、26歳にして新人で、芝居もお笑いノリも出来ない(のが面白い)アイドル・本郷杏に、一体何ならできるのかを探る企画。

まず参考に、本業のグラビアDVD『Namara大好き』(2016年発売、デビュー直後)を見てみる。しかし、イメージビデオお決まりの、男性を誘うような台詞も「ドシタノ?ハズカシーノ?ナニ照レテルノ?コッチマデ恥カシクナッチャウデショ」と棒読みというか、なぜか片言になってしまう。スタジオの劇団ひとりも「AIの方がもっと流暢だよ」と笑う。

さて本題。最初のテーマは、出来ればいろんな番組に出られる「モノマネ」。先生として登場したミラクルひかるによると、本郷はアゴしゃくれる方が合うだろうと、岩井志麻子、濱田マリ、林家パー子の三人のモノマネをやらせてみると、これが意外とできる。しかし、いざショーとしてメドレーで見せようとすると、笑うだけのパー子は一応やれたものの、次の岩井志麻子でまさかの事態に。

本郷:「(ミラクルに)なんでしたっけ?」

ミラクル:「玄界灘の黒アワビ...」

本郷:「どんな顔でしたっけ?」

と本番なのに小声で先生に確認し、強制終了。本郷は台詞が覚えられないのだ。

「彼のどこが好きで結婚したの?」「くるぶし!」

次の朝日奈央先生の教える「コピー芸」で、「変なおじさんEDM風Ver.」をやる本郷だったが、これは思い切ればいいだけなので、割とサマになった。しかし、最後のテーマで番組の様相が一変する。

最後のテーマはズバリ「キャラ」。いきなり先生として登場したのが、まさかの谷桃子である(なんと2年ぶり!)。旅番組などでは猫をかぶっているが、空気を読まない強烈なキャラだけでこの番組を9年出演している。今まで彼女にひどい目に合わされた芸人は、フットボールアワー・後藤、有吉弘行など大物になっていくことでも知られている。登場間際から、

谷:「(なぜか歌舞伎風に)そろり、そろり...おぎゃあ、おぎゃあ...ぅわ〜お!」

とわけがわからないが、彼女の登場を知らされてなかったMC陣は、

矢作:「全然衰えてない!」

小木:「大物感が出てきた! え、出てくれるの、っていう。」

と感動しきり。

新婚で今は福岡在住の谷桃子。そのお祝いの花束を渡しても、

谷:「ありがとー! ありがとうアリーナ! あゆだよー!」

となぜか浜崎あゆみのモノマネ。劇団ひとりに年齢を聞かれても、困り顔の変顔で、

谷:「さんじゅーさんさいでぇーす!」

さすが、普通には返さない。

ひとり:「旦那さんは何している人?」

谷:「旦那さんは、いつも生姜磨いてまーす!(変顔)」

生姜磨いてる??

矢作:「福岡に住んでるんですよね?」

谷:「(間一髪入れず)もつ鍋・水炊き・明太子!!(明太子唇&寄り目顔)」

矢作:「彼のどういう所が好きで結婚したんですか?」

谷:「くるぶし〜!!(自分のくるぶしを指差す)」

旦那のくるぶしが好きで結婚したって何なんだよ!!(笑)。しかしこのやりとり、わずか1分間での出来事である。劇団ひとりも、

「こんなの本郷さんできない。誰もできない。こんなのやる必要ないよ、全然仕事に繋がらない!」

と笑いっぱなし。結局本題に戻って、本郷とネタをやるのだが、

谷:「私は本郷とネタがやりたいんだがな、もう一人私とネタをやりたい奴がいるんだ!それは、それは佐久間ー!お前だー!」

と急に佐久間プロデューサーを指名。みんな忘れていたが、佐久間Pを段取り無視に指名するのがお決まりのくだりだった(なんと5年ぶり!)。でもネタといっても、谷のやったギャグを2人も真似するだけ(笑)。

後半はとにかく谷桃子が全部持って行ってしまったが、本当にすごかった!結婚してむしろパワーアップしている谷に感動を禁じ得なかった。でも本当の主役の本郷も違う意味で面白い逸材なので、今後が楽しみだ。(テレビ東京 6月16日(土)深夜1:45放送)

鯖世傘晴