サッカーW杯でコロンビアに勝利したのは、奇跡でも大金星でもなく、日本の実力通りと考えたいが、西野朗監督は昔から「強運の持ち主」だったという。1996年のアトランタ五輪でブラジルを破った「マイアミの奇跡」の選手だったし、高校の同級生の渡辺公義氏によると、ある試合でチームの別の選手がゴールを決めたのに、翌日の新聞には「西野 千金の決勝点」と大きな見出しが載ったこともあった。

いや、大会2か月前になって代表チームの監督に起用されたのだって、運のよさだろう。コロンビア戦後の会見で"強運ぶり"について問われた西野監督は、「運だけでなく、良い選手に恵まれているということだと思います」と答えていた。

選手掌握も巧み

西野監督は選手の掌握も巧みだ。アトランタ五輪で西野監督の下でキャプテンを務めた前園真聖氏は、人柄をこう語る。「選手側が話しやすいような兄貴分的な空気を作って、選手目線で選手の話や愚痴をよく聞いてから、自分の考えをちゃんと伝えてくれました。選手との距離感の詰め方がとてもうまい人でした」

前園氏は、就任2カ月ですでにチーム一丸の雰囲気ができあがっていると指摘する。コロンビア戦後には、喜ぶ控え選手が西野監督の背中に飛び乗るシーンもあった。

司会の国分太一「ハリル監督の背中には飛び乗れなかったでしょうね」

司会の真矢ミキも「このシーンには、兄貴を感じましたね」