いよいよ初戦を迎える西野ジャパン。いかなる展開となるだろうか。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 日本代表が19日、コロンビア代表とのロシア・ワールドカップ初戦を迎えるが、5人の識者はこの一戦をどう見るのか。予想スコアと、ゲーム展開について訊いた。

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■加部究(スポーツライター)
<予想スコア>
日本 1-2 コロンビア

<展開予想>
 情報戦では圧倒的に日本が優位に立っている。初戦を最重要視する日本は、コロンビアに対し万全の対策を施して臨む。一方コロンビアは、日本のフォーメーションもメンバーも読めない。スイス戦の完敗とパラグアイ戦の完勝で謎は深まったので、少なくとも序盤は慎重な入り方になる。

 逆に日本は、相手の戦い方をシミュレーション出来ているので面喰う要素は少ない。西野朗監督の選択にもよるが、おそらく前半から防戦一方にはならず、むしろ劣勢が予想される日本のボール回しに沸くシーンも訪れるかもしれない。

日本はコロンビアが様子見をしている間に、先制のチャンスを活かしたい。だが後半コロンビアが割り切って攻勢に出て来ると凌ぎ切るのは難しい。

■西部謙司(サッカージャーナリスト)
<予想スコア>
日本 1-2 コロンビア

<展開予想>
 力はコロンビアのほうが上だが、接戦に持ち込めばチャンスはある。日本はコンパクトに守ってミドルゾーンでのボール奪取からのカウンターを狙う。

 スタートは4-5-1。コロンビアのボランチは技術に自信があるぶん不用意なところがあり、ここで奪えればチャンスは大きい。ボールに食いつきすぎず、しっかりゾーンを抑えながら守れれば、接戦には持ち込めるのではないか。

 日本の攻撃の切り札は香川と乾のコンビなので、同点で推移したら後半途中から香川を投入。さらに得点がほしい場合は吉田をトップに上げてサイドからのクロスボールを使う。吉田を上げる時間はラスト15分間から。あまり短すぎても効果は薄い。漫然と攻めるのではなく攻め手をはっきりさせたい。
 
■佐藤 俊(スポーツライター)
<予想スコア>
日本 1-1 コロンビア
<展開予想>
 ワールドカップの初戦は難しい。ドイツが敗れ、ブラジル、アルゼンチンもドロー。アジア勢はイランが勝ち、豪州がフランスに善戦するなど拮抗した試合が続いている。

 そんな流れができているなか、コロンビアが初戦から100%全開でやってくるとは思えない。慎重に入るだろうし、無理はしてこないだろう。勝負どころでは出力を上げてくるだろうが、その時に日本が我慢できるかどうか。ここでミス絡みで失点を重ねると日本も「サウジの惨劇」になる可能性がある。

 だが、組織的な守備で相手の流れを封じ、後半、残り15分ぐらいまでゼロで行けば勝機も見えてくる。運動量、スプリントは日本に分がある。我慢して守って後半、ワンチャンスを活かす。最終的に1-1で堅い試合になりそうだ。
■飯尾篤史(サッカーライター)
<予想スコア>
日本 0-0 コロンビア

<展開予想>
 リアクションのサッカーはしたくない――。西野朗監督は前日会見で言った。思い描くのは12日のパラグアイ戦だろう。香川、乾、岡崎、武藤によるハイプレスがハマったゲーム。とはいえ、相手は百戦錬磨のコロンビアだ。狙い通りハメれる保証はない。前から行く時とブロックを敷く時とのメリハリを効かせられるか。これが、試合の焦点だ。

 予想スタメンは大迫、原口、香川、乾、長谷部、柴崎、酒井宏、吉田、槙野、長友、川島の11人。粘り強く戦って相手を苛立たせるすことができれば勝機は近づいてくる。

 セットプレーと残り15分での本田投入。このふたつが得点への秘策だが、勝点3を欲張って攻め急ぐのは禁物だ。勝点1をもぎ取れれば、十分な結果と言えるだろう。
 
■清水英斗(サッカーライター)
<予想スコア>
日本 0-2 コロンビア

<展開予想>
 キーワードはプレッシング。決してハイレベルではない、コロンビアのビルドアップを高い位置で仕留め、ショートカウンターに行けるかどうか。それが出来れば、日本にも得点のチャンスがある。

 しかし、コロンビアはファルカオ、クアドラードといった脱出のキープレーヤーが前線にいるため、簡単ではない。逆に日本も、岡崎、香川、乾など、プレッシング重視の布陣を組むと、相手にハイプレスを食らったときに脱出できず、一方的に自陣に押し込まれる恐れがある。流れの中では我慢出来ても、ハメス・ロドリゲスのセットプレーは防ぎ切れない。

 日本は見た目として悪くない試合を出来るはず。しかし、対プレッシングの脱出策、決定機の演出について、“戦術兵器”を持つコロンビアが有利であることは間違いない。