「ロシアに向かって応援します!」。米子北高のMF佐野海舟主将(右)とMF葉間田累が先輩にエール

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 日本代表DF昌子源の母校・米子北高(鳥取)の選手たちが、世界の舞台に挑む大先輩に熱いまなざしを送っている。鹿島と日本代表で見せているプレーを、W杯の舞台でも発揮してほしいと期待を寄せる。

 兵庫県出身の昌子は、G大阪ジュニアユースから2008年に米子北に進学。当初はFWだったが、その後にボランチとなり、最終的にCBで能力を開花させた。卒業後の2011年に鹿島に進んでからも着実に成長を遂げ、日本代表としてW杯のメンバーに選ばれるまでになった。

 今年度の主将であるボランチの佐野海舟(3年)は、「同じ米子北のグラウンドで練習していた方が日本代表、しかもW杯のメンバーに選ばれたのは、本当にすごい」と語る。FWだったところからCBのノウハウを学び、日本代表にまで成長したことについても、「分からないことも多かったと思いますけど、やろうと決意して、自分から学んでいったからこそ、あのレベルにまで成長されたんだと思います。いま置かれている状況で、自分からどんどん学んでいかなければいけない」と、大いに参考になっているという。

 昌子の米子北での『伝説』は、サッカー部員の間で語り継がれている。右サイドMFの葉間田累(3年)が知っているのは、同校が年に1回実施している体力テストでの逸話だ。「立ち幅跳び、ハンドボール投げ、50m走、1500m走などをやるのですが、ほとんどの学校記録は昌子選手が持っていると聞いたことがあります」。現在も持ち味の一つである身体能力の高さは、当時から際立っていたという。

 2009年、昌子が2年のときに米子北が全国総体で準優勝の好成績を残していることも『伝説』の一部。葉間田は「僕たちは昨年度の選手権でベスト8まで勝ち進むことができましたが、厳しい戦いの連続でした。全国大会で決勝まで勝ち上がるのはすごいことですし、想像がつかない」と語る。11年連続14回目の出場を決めたばかりの全国総体では、偉大な記録に少しでも近づきたい。

 プレーはもちろん、最高のお手本だ。佐野は「対人プレーがすごく強いので、どうやってボールを奪っているのか、体の使い方や駆け引きを見て、学んでいます」と語る。“相手目線”で勉強しているのは、アタッカーの葉間田。「DAZNで毎試合、鹿島の試合を見ています。昌子選手は身体能力が高いですが、状況に応じてポジションを変えるなど、細かいところもしっかりやっていて、1対1の守り方やスペースの埋め方がうまい。自分が対戦したら、こんなDFを相手にするのは嫌だろうな、と思っています」と語る。

 コロンビア、セネガル、ポーランドには、いずれも世界屈指のアタッカーがそろっているが、佐野と葉間田は「昌子選手なら絶対に止めてくれるはず。ロシアに向かって応援します!」と声をそろえる。世界の列強に立ち向かう昌子に、遠く米子から心強い声援が送られている。

(取材・文 石倉利英)
●【特設】高校総体2018


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