ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 今週からは北海道シリーズが開幕。今年も、早くも”夏競馬”の雰囲気になってきましたね。

 競馬関係者にとって、この北海道シリーズというのは、実は意外と重要な開催なのです。「馬産地である北海道の開催だから」という側面もありますが、第一には気候が涼しいゆえ、強い馬を連れていきやすい、という点が挙げられます。

 これは昔からのことで、夏の福島、新潟、そして小倉よりも、北海道の函館、札幌のほうがひとクラス上の馬がそろいます。そのため、例えば函館の500万条件を勝てるような馬は、新潟や小倉の1000万条件でも勝ち負けできることが多いです。

 というわけで、こと”馬券”という意味では、のちにいい馬券になる馬が北海道シリーズに潜んでいることが多いため、注目する価値は大いにあると思います。

 また、レベルが高い馬がそろうということは、乗る側の騎手も必然的にトップジョッキーが集結し、さらには各厩舎の厩務員や助手も腕のいい人が集まります。それが、東西からやってくるわけですからね、ある意味、年間で最も”ホットな開催”と言ってもいいでしょう。

 ここから約2カ月半、北海道シリーズだけでも十分に楽しめると思います。ぜひとも、開幕週から白熱したレースを存分に堪能していただきたいですね。

 そのシリーズ開幕週の重賞は、函館スプリントS(6月17日/函館・芝1200m)です。

 例年、斤量差で有利な3歳馬の活躍が目立ちますが、今年はその3歳馬の参戦がありません。その分、戦前のムードは、GI高松宮記念(3月25日/中京・芝1200m)の敗戦組による”リベンジ戦”といった様相を呈しています。

 そうなると、最も有力視されるのは、出走メンバーの中で最先着したナックビーナス(牝5歳)となります。

 高松宮記念では、中団で流れに乗って、直線を迎えると一気に抜け出しそうな手応えがありましたが、最後は底力なのか、決め手なのか、わずかに足りず、勝ち馬からハナ+2分の1馬身差の3着に敗れました。それでも、この馬自身の地力強化は十分にうかがえました。

 そもそも、福島や中山、そして内回りの京都でも勝っているように、小回りコースを得意としている馬。加えて、今回は初の函館コースとなりますが、同じ洋芝の札幌で行なわれたキーンランドC(芝1200m)でも3着と好走していますから、北の地の競馬も合っていると思います。

 鞍上は、引き続き三浦皇成騎手。連続騎乗できることは大きなプラスだと思いますし、函館・芝1200mは、三浦騎手が初めて重賞を勝った舞台。さらに、一昨年にも重賞を勝っている相性のいい舞台ですから、ますます楽しみは膨らみます。

 賞金加算の実績が少ないため、斤量も有利に映ります。人気どおりの、好レースをしてくれるのではないでしょうか。


GI馬セイウンコウセイの巻き返しはあるか

 ライバルは……どの馬も一長一短あって、なかなか候補を絞るのは難しいですね。そのなかでも気になるのは、出走馬の中で唯一のGI馬であるセイウンコウセイ(牡5歳)です。

 直前に高松宮記念を制し、GI馬として迎えた1年前のこのレースでは、人気を裏切って4着。それ以降、何か歯車がかみ合わないレースが続いているように思えます。

 それでも、年明けのシルクロードS(2着。1月28日/京都・芝1200m)から、やや持ち直してきた雰囲気があります。6着と完敗した高松宮記念でも、昨秋のスプリンターズS(11着。中山・芝1200m)では見せ場すらなかったのが、一瞬「オッ」と思わせるところがありましたからね。

 前走の京王杯スプリングC(5月12日/東京・芝1400m)は、12着。条件が合わないレースでしたから、その結果も仕方がないでしょう。

 今回はチークピーシーズを着用するそうです。今度は「オッ」と思ったところから、もうひと押しが効く可能性があります。

 人気は急落するでしょうが、面白い存在だと思いますよ。ということで、今回の「ヒモ穴馬」には、このセイウンコウセイを指名したいと思います。

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