静岡県立静岡がんセンターは14日、抗がん剤治療を受けていた60代の男性患者が肝機能障害を起こしたのに気付かず、症状が悪化して2017年9月に死亡したと発表した。血液検査で出ていた肝機能の数値異常を見逃していたという。共同通信が報じた。

男性は直腸がんと肝転移の通院患者で、2017年7月中旬に3週間の抗がん剤服用と1週間の休薬を1サイクルとする1回目の治療を開始した。終了時に血液検査で肝機能障害を示す数値が出ていたが、担当医師が確認しないまま2回目の治療を始めたという。

男性は2週間後の8月下旬に劇症肝炎のため緊急入院し、9月に死亡。直接的な死因は薬剤性肝障害だった。

検査結果見逃し患者死亡、静岡 県立がんセンター肝障害気付かず(共同通信)