毎日放送、「戦え!スポーツ内閣」では、5月27日に行われた競馬の日本ダービーを特集。福永祐一が悲願の優勝を果たしたダービーを振り返った。

優勝賞金2億円、そして何よりも競馬関係者の誰もが手に入れたい最高のステータス。それがダービーだ。優勝者に「ダービージョッキー」とレース名がつくのは、ダービーしかない。

当然、緊張感も桁外れ。1998年の初挑戦で、2番人気だったにもかかわらず14位と惨敗した福永は、完全にのまれて「何にもできなかった」と明かす。以降、福永はダービーに18回挑戦しながら、栄光を手にすることができていなかった。

レースの2週間前、番組に「せっかくジョッキーになったからには、その称号を手に入れたい」と意気込んだ福永。ただ、ダービーに寄せる想いが特別な理由は、それだけではない。

落馬事故で引退を余儀なくされた天才ジョッキーと言われた父・福永洋一が「一番勝ちたかったレース」がダービーだったからだ。「親父が果たせなかった夢を代わりに果たしてほしいという思いで応援してくださる方もいる」という福永は、「父は志半ばでリタイヤする形になりましたから、その思いを代わりに果たせるのは自分しかいない」と意気込んだ。

パドックでは硬い表情だったものの、福永は見事レースを制した。父のデビューから50年。一家の悲願を成就させた福永は、レース直後にMCの武井壮と抱き合い、「めちゃめちゃうれしかった」と、これまでとはまったく違う初めての経験だったと喜びをあらわにした。

ただ、福永はその喜びを番組で振り返ることができなかった。第二子の出産が迫っていたからだ。収録中にテレビ電話がつながると、福永は産まれた直後だと明かし、「おっさんとしゃべっている場合ちがうんですよ」とコメント。パドックでの心境を聞かれても「もう覚えてへん」と返す。その後、再びテレビ電話で出演した福永は「ダービージョッキーの景色を堪能していました」とコメント。「言葉に表せない気持ち」「人生で初めての感情」「喜びだけじゃない、いろいろな思いがこもった感情」と、やはりダービー優勝は特別だったと振り返った。