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隅本由奈(仮名・27歳)

 彼はカメラ好きで、いつも一眼レフカメラを持ち歩く人でした。どこかにデートへ行った時はもちろん、お互いの部屋にいるときも、いつもシャッターを切っている。それが当たり前なので、慣れていたのですが、ある時、「自分以外の人といる時の表情が見たい」と言って、女友達と遊ぶ場所にまでついてきたことがありました。

 その日は、暑い夏の日だったのですが、私は友達とカフェやショッピングを楽しみました。そして、彼は私たちがお茶を飲んでいる普通の姿や、歩いている姿を少し離れた場所から撮っていました。それから何の問題もなく時間は過ぎていき、友達には「今度、撮った写真を見せるね」と言って別れました。

 しかし、彼はいつまでたっても、その写真を見せようとはしませんでした。その態度を不審に思った私は、彼の家に泊まりに行った際、相手がシャワーを浴びている隙に、カメラのデータを見てみたのです。すると、そこにカラー写真はなく、赤外線フィルターで撮られた服が透けている私たちの姿が……。

 その後、彼を問い詰めたのですが、「モノクロ写真が撮りたかった」の一点張り。でも一応、その写真は消させました。

 そんなことがあってから、夏の時期、服の下はインナーでガードするようにしています。

写真・Maria Eklind