厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第3回:ミディオーサ

 来春のクラシックを目指す2歳戦線が、6月2日からスタートした。6月3日の2歳新馬(東京・芝1600m)では、グランアレグリア(牝2歳)が新馬戦のコースレコードとなる1分33秒6の好時計で完勝。早くもこの世代の”主役候補”として脚光を浴びている。

 とはいえ、これからも注目の逸材が続々とデビューしていく。グランアレグリアと同じ牝馬で言えば、美浦トレセン(茨城県)の堀宣行厩舎に所属するミディオーサ(牝2歳/父ディープインパクト)もその1頭と言える。


ミスエルテの半妹ミディオーサ

 母は、アメリカのGIデビュータントS(アメリカ・オールウェザー1400m)を制したミスエーニョ。引退後に繁殖入りし、やがて来日すると、日本で産んだ最初の子がいきなり活躍した。

 それが、父はあの”怪物”フランケルという、ミスエルテ(牝4歳)だ。

 同馬はデビュー戦を楽勝すると、すかさずGIIIファンタジーS(京都・芝1400m)に挑んだ。このレースでは出遅れて苦しい展開を強いられたが、直線に入ると大外を強襲。上がり33秒6の末脚を繰り出して連勝を飾った。

 その圧倒的な強さから、次走では牡馬混合のGI朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)に果敢に挑戦。牝馬ながら、1番人気の支持を得た。

 結局、レースではその人気に応えることはできなかったものの、勝ち馬からコンマ4秒差の4着と健闘。牡馬と互角に渡り合って、改めて能力の高さを示した。

 その後は、気性的な難しさが影響して低迷。なかなか勝ち星を挙げることはできていないが、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。近い将来、大舞台での復活があっても不思議ではない。

 このミスエルテの妹であり、日本屈指の種牡馬ディープインパクトを父とするのが、ミディオーサだ。育成を行なったノーザンファーム早来(北海道)の岡真治氏は、その動きをこう評価する。

「ミディオーサは、育成段階から抜群の動きを見せていますね。私の厩舎で見ていた中では、一番動いていると言ってもいいかもしれません。切れ味は相当ありそうなタイプで、現時点での完成度も高いですね」

 同馬はすでに美浦トレセンに移動。順調なら、6月の東京開催でデビューする可能性もあるようだ。

 ところで、ファンにとって気になるのは、その気性面。姉はその点で大いに悩まされているが、妹はどうなのだろうか。これについて、岡氏はこう答える。

「確かに、メンタル面が少し気になる血統ですよね。でも、育成の段階ではコントロールしやすく、大きな問題はありませんでした。姉たちと比べても、最も扱いやすいのではないでしょうか。もちろん、レースを経験して変わるケースもありますが、このまま順調にいってくれればいいですね」 今年は、話題の注目馬が早くからデビューする傾向にある。そうした状況にあって、ミディオーサも早めのデビューから一躍クラシック候補に名乗りを挙げるのか。初陣から姉以上の走りを見せてくれることを期待したい。

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