試合を見つめる西野朗監督

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[6.8 国際親善試合 日本0-2スイス ルガーノ]

 日本代表は8日、スイス・ルガーノのコルナレード・スタジアムでスイス代表と対戦し、0-2で敗れた。

以下、試合後の西野朗監督会見要旨

西野朗監督

「スイス相手という中で、攻守に組織的で非常に統一されたチームに対し、ディフェンスの面に主を置いてトレーニングしてきた。今日のフォーカスとすれば、奪ったところからのイメージを共有していこうと。ディフェンス、ディフェンスの意識ではなく、奪ったあとの全体のリアクションを高めていこうという中で、ディフェンスに関しては連動して戦えていたかなと思う。守備から攻撃に対するリアクションも良かったと思う。両サイドからのクロスもあった。ただ、最終的にペナルティーを攻略できない状況に関しては、迫力、変化が少し足りなかったかなと感じる。固いディフェンスを崩し切れなかった、点が入らなかったというのは、ガーナ戦に続いて決定力(の問題)ということになるが、そこまでの流れ、動き、アプローチは決して悪くなかったと思う」

─パフォーマンスは監督が選手に期待する水準に届いているのか。

「非常に良いと思う。選手たちのコンディションをみなさんがどう捉えているかだが、非常に躍動感があるし、連動して攻守に高い水準でできている。若干ケガを抱えていた選手、ゲーム感覚が足りなかった選手もかなり上がってきている。最終的なフィニッシュのところでの課題は残したが、今、取り組んでいるディフェンスから攻撃へのスイッチ、あるいは攻撃から守備への全体的な連動性については、求めているところに来ていると思う。今日の試合も簡単に崩せるスイスのディフェンスではない。特に最終的にリトリートされたときには、よほどの変化とか意外性も含めて必要になる。クロスについてもグラウンダーということを原則としてやっていたが、なかなか崩せない。ただ、一人ひとりのパフォーマンスに関しては、それぞれが持っているコンディション、パフォーマンスに近いところにあると思う」

─失点のシーンは軽率なプレーが続いたが。大迫のケガの状況は。

「当然、ハーフタイムにその対応についての意見交換はあった。まず縦ボールに対する酒井高徳のアプローチのアングルはどうだったか、仕掛けられたときにボックスの外でなぜ対応しなかったのかという話は出ていた。軽率というか、10cmのアプローチの角度が違っていたり、最終的なアタックの瞬間のタイミングが悪かったりというところだったと思う。前回に続いてまたPKを与えたが、ボックス内での対応の技術的なところもあると思う。時間帯も時間帯だったので、非常に残念なシーンだった。

 サコ(大迫)に関しては軽症です。打撲だけなので。ただ、打撲したポイントが力が入りにくいところでもあるので、スイッチしたが、武藤もウォーミングアップが十分にできていない状況だった。サコをできるだけ引っ張った中でターゲットを固定しながらという考えはあった。武藤と本田のディフェンスの入り方についても、微妙にタイミングやポジショニングが変わっていくところをハーフタイムに2人でかなり調整していた」

─結果が出ない中でW杯まで残り1試合となったが、このチームに危機感を感じているか。

「なぜネガティブにならなければいけないんでしょうか。毎試合毎試合、選手がトライして、結果だけを捉えればそういうことになると思うが、チームも私自身もマイナスのイメージはまったく持っていないし、良いチャレンジをしていると思う。現実的にW杯のゲームに入っていく中で、どうしてもディフェンスという意識を全体に持たせながらの入りになる。それはガーナ戦もしかりだが、いろいろな状況に対応していく中で3バック、5バック的な感じになるのか。そういう対応の中でやっておくべきときにトライした。それを選手も理解しての結果だった。

 今日もディフェンスと言いながらも、フォーカスしているのは(ボールを)取ったあとの攻撃の入り、全体が連動して入れるかどうかだった。スイスのディフェンスの強さ、組織的な強さに対して、アタッキングサードまではある程度運べる状況はできた。切り替えも速く、選手の推進力も出て、ボールも動いてというところはチャレンジできた。全体的には狙いをしっかり持ちながら対応できた。最終的なフィニッシュのところはこれからどうチャレンジさせていくか。それはFKやCKなどリスタートに関しての変化も必要だし、人数をかけ、ボールもボックスに入っていくチャレンジのプレーが増えていかないといけないと思う。それはガーナ戦も今日もかなりあった。点が取れなければ、チャンスを増やしていかないといけないし、あとは変化、リスタート。それをこの短期間で詰めるというか、チャレンジしていくことを前向きに捉えられる状況だと思うので、チームとして危機感というのはまったく感じてはいない」

(取材・文 西山紘平)


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