険しい表情でチームメイトに要求するFW武藤嘉紀

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[6.8 国際親善試合 日本0-2スイス ルガーノ]

 FW大迫勇也が前半35分に相手選手との接触で腰を打撲したことで急きょ出番がめぐってきた。前半40分からピッチに立った日本代表FW武藤嘉紀だが、ボールに触る回数は少なく、シュートどころか効果的なプレーを見せることもできなかった。

「前半は守備のところで曖昧になって押し込まれることがあった。自分が入って、しっかり前からプレスに行くこと、けれども無駄追いはせず、そういうことを心がけた」。しかし、どうにもうまくいかなかった。前からハメようとすれば走り続けることになり、そこで疲れてしまう。

「すべて1トップが追うのではなく、後ろの選手やサイドハーフの選手が前に出たりというのを話していかないと。無駄に走ってしまうと攻撃で点を取る力が残らなくなってしまう」。システム上の弱点から来る課題は多い。

「今日はできなかったことのほうが多かった。自分が下がってもらうべきなのか、前に張っているべきなのか」。迷いもゼロではないが、「消えている時間が長くなるフォーメーションではある」という4-2-3-1を使うなら、孤立してでも点を取らなければならない。

「ボールに触る時間が短くても焦れずに、守備に追われても最後に決め切れればそれがベストなのかなと思う。点を取れば勝利につながる」。苦悩の表情を浮かべながら、考えをめぐらせた。

(取材・文 矢内由美子)


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