究極のゲーミングスマホASUS「ROG Phone」登場 CPUを高速カスタムし、専用クーラー装着で24時間ゲーム三昧?

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ASUSと言えば、コスパに優れたスマホZenFoneで知られるが、今回はちょっと違う。

究極のゲーミングスマホ「ROG Phone」を発表したのだ。

スマホの世界にも、コスパでなく「価格はいくらでもいいから超ハイスペック」で勝負という製品が登場しはじめたわけだ。

ASUSのROG PhoneはCPUに現時点で最高スペックのSnapdrafon 845を採用。
さらに独自のチューンにより駆動速度を2.95GHzにまで上げている。
車で言えばスポーツカーの高出力エンジンをカスタムして、さらに出力を上げているようなものだ。


ゲーミングスマホのROG Phone


ROG Phoneであれば、シューティングやレーシングなどのゲームもサクサク動く。
しかも本体には放熱対策もされており、長時間ゲームをプレイしても本体の発熱を抑え、高熱になることを防ぐことができる。

それだけではなく本体の背面に2つの放熱穴が開いており、内部にこもった熱を逃す。
さらに専用の外付け式放熱ユニットが用意されている。これを取り付けることで、ゲームの途中で発熱によりスマホがハングアップしてしまう、なんてことをほぼ防ぐことができるというわけだ。

ハイエンドゲームはCPUパワーを使いまくるため、ここまで放熱にこだわらないとゲームスマホとは言えないだろう。
ASUSはゲーミングPCブランド「ROG」も展開している。ROG PCで培ったゲームマシンのノウハウが、ROG Phoneでも活かされている。


背面に取り付ける放熱ユニット。こんなスマホは見たことない


ROG Phoneは、ゲームプレイのスタイルにも配慮が行き届いている。
本体の背面には、ゲームパッドのようにコントロールできるタッチセンサーが設置されているのだ。
これは本体を横向きにした際に、上部のゲームパッドとして利用することができる。
また本体に挟み込んで使うゲーミングパッドも別売で用意される。

これでも満足できないユーザーには、ROG Phoneをはめ込んでノートPCのような形になるドッキングステーションまで提供される。
本体とドッキングステーションの2つのディスプレイで、
・片側をゲーム表示
・もう片側をタッチパッド
といった使い方ができるのだ。


ディスプレイを2枚使えるドッキングステーション。ゲーム専用機を超えたマシンになる


ゲーミングスマホは昨年にRazer Phoneが登場し、新たな製品カテゴリを開拓した。
その後、中国のスマホ振興メーカーのシャオミがShark Phoneをリリースする。
外付けゲームパッドも用意された本格的なゲーミングスマホだ。

ゲーミングスマホは、すでに海外のスマホメーカーにとって、新しい市場として確立しつつあるのだ。

ASUSは、ゲームPCとスマホを開発してきたノウハウを持つメーカーだ。
その技術とノウハウを活用して開発し、満を持して送り出したのが、ROG Phoneである。

ROG Phoneは現時点で、
・スペック
・操作性
・拡張性
どれもが優れている。

ゲーマーのあらゆるニーズに応えられるスマホを開発していくことは、一般向けのスマホシリーズZenFoneにも多くのノウハウがフィードバックされることは間違いない。

ROG Phonは優れた性能と操作性から、
・スマホで24時間ゲームをしたい
・スマホでのゲーム中毒者の増加
といった現象も生み出してしまいそうだ。

それほどまでにROG Phoneのゲームに対する取り組みは本気なのである。
ゲームスマホの市場は、今、目が離せないホットなカテゴリなのだ。


山根康宏