ブレンダン・フレイザー(Brendan Fraser) photo : Getty Images

今年2月、過去にハリウッド外国人記者協会(HFPA)の会長からセクハラ行為を受けていたことを告白したブレンダン・フレイザー。HFPAによる調査結果が発表された。その内容に驚きの声が上がっている。

2003年に当時のハリウッド外国人記者協会(HFPA)の会長フィリップ・バークからランチミーティングで下半身を触られたことをインタビューで告白したブレンダン・フレイザー。HFPAはゴールデングローブ賞を主催する、ハリウッドでも権威のある団体。フレイザーはこれがきっかけで映画界から遠ざかっていたと語っていた。これに対してHFPAは「セクハラに断固として立ち向かう」と発表、フレイザーの告発について調査するとコメントしていた。その調査が終了、HFPAが声明を出している。

声明によると「フレイザー氏が体験したことは不適切な行為だったと理解している」。でもバークの行為は「性的な要求をするものではなかった」と結論。つまり触ったけれど、セクハラではないというのがHFPAの主張。

フィリップ・バーク(Philip Berk) photo : AFLO

一方フレイザーはこの声明が発表される前にHFPAからある提案をされたことを暴露。エンタメサイト「デッドライン」によると、HFPAはフレイザーに「調査の結果、バーク氏は不適切にフレイザー氏を触ったことがわかった。でもジョークとして受け止められることを意図したものであって、性的な要求ではなかったという証拠がある」と合同声明を出そうと言ってきたという。またフレイザーが調査結果をすべて見せてくれるよう要求したところ、証人を守るための機密保持があることを理由に概要しか見せてくれなかったことも明らかに。

セクハラを「ジョーク」として片付けようとしたHFPAに対しては早くも批判の声が上がっている。今後、他の俳優たちがどう反応するのか注目したい。

text: Yoko Nagasaka