ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』や、映画『ドクター・ストレンジ』などへの出演で知られる、英俳優のベネディクト・カンバーバッチ。フェミニストを公言しており、ハリウッドでの男女間の格差について抗議し、男女のギャラが平等でない作品には出演しないことを公表したばかり。そんな彼、実は街中でとある男性を暴漢から救っていたことが判明!

ベネディクトがとある男性を強姦被害から救ったのは昨年の11月のこと。妻のソフィー・ハンターとUber(タクシーのような配車サービス)を利用していた時、自転車でデリバリー中の男性配達員が4人の暴漢に襲われ、さらに瓶で殴られているところを目撃。

Uberの運転手によると、ベネディクトは即座にクルマから降り、男たちにやめるよう叫びながら走って男性のところへ向かって行ったそう。4人を男性から引き離したも束の間、今度はベネディクトが襲われそうに…! しかし、彼は無事に自身の身を守りきり、怪我をせずに済んだそう。

ベネディクトのヒーローっぷりを明かしたのは、途中から応援に駆け付けたというドライバーの男性。

「ベネディクトが1人を掴んでいた時、私は別の男を掴みました。ベネディクトは、状況を完全に把握して行動しているようでした。とても勇敢で、彼がほとんど1人で退治したんですよ」
「勇敢で、無私無欲でした。もし彼があの時立ち向かっていなければ、被害者は重傷だったかもしれません」

4人の男はベネディクトの正体に気付いてか、走り去ったという。そして、ベネディクトは被害男性の無事を尋ね、ハグをしたのだそう。警察によると、被害男性は病院での治療を必要とせず、また盗まれたものはないのだそう。

これを受け、被害に遭った男性が勤めていた「Deliveroo」という宅配会社は先日、Twitterの投稿を通してベネディクトへ感謝を伝えている。

「ベネディクト・カンバーバッチ、あなたの勇敢な行動に感謝しています。私たちは配達員の安全を最優先しており、彼らに対するいかなる暴力も許しません。だから、Deliverooにいるすべての人を代表して、ありがとうございました」

未だ強盗犯の逮捕には至っていないものの、映画さながらの行動を取り1人の男性を救ったベネディクト。彼の行動力と勇敢さもさることながら、驚くべきはこの現場が“ベイカー・ストリート”という、シャーロック・ホームズが住んでいるとされている街のすぐ近くだったということ。

さらに今回の救出劇に対し、『The Sun』にコメントを求められたベネディクトは、「だって、助けないわけにはいかない… 当然のことです」と答え、自分はヒーローではないと話したそう。どこでまでも謙虚で紳士的なベネディクト、素敵すぎます…!