新天地べティスへの思いを語った乾。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 6月1日、乾貴士のべティス移籍が決まった(契約は2021年まで)。その2日後、日本代表練習を終えた乾が改めて新天地への思いを述べた。
 
「すごく良いチームからオファーをもらえた。それは自分にとってすごく嬉しいことです。エイバルで試合に出ていたからこそのオファーだと思うので、もちろんエイバルには感謝しています」
 
 乾が嬉しかったのは、スペインの有力クラブであるベティスにその実力を認めてもらったことだった。
 
「認めてもらえたというか、オファーをくれたべティスに感謝したいです。この移籍が成立して本当に嬉しいですが、ただ、エイバルを離れるのは悲しい決断だったこともまた事実です」
 
 だが、移籍を決めたからには後悔はない。
 
「ベティスでしっかりとやりたい。良いサッカーをするチームなので、ポジション争いはすごく難しいと思いますけど、いろんな知識を学びたいです。頑張ろうと思いますし、楽しみではある。でも、今はまずワールドカップのことだけを考えたい」
 
 となると、ワールドカップ前にベティスへの移籍が決まったことはタイミング的にも都合が良かったはずだが、乾曰く「ベティス移籍は事前から決まっていた」という。
 
「(タイミングは)別に関係なかったです。もっと前に決まっていたので。実際、自分の決断は早かった」
 
 6月2日に30歳の誕生日を迎えた乾は、いろんな節目を経て、いよいよ自身初のワールドカップへと挑むことになる。べティス・サポーターは乾の活躍を心から願っているはずだ。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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