ゼーフェルトで練習するMF香川真司

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「僕は海より山が良いですね」と言いながら、日本代表MF香川真司(ドルトムント)は笑顔を見せた。1964年と1976年のインスブルック冬季五輪でスキー・ジャンプの会場にもなったゼーフェルトでのトレーニングを終えると、「サッカーに集中できるし、何より施設が素晴らしい。言うことない」と活気みなぎる表情を浮かべた。

 29歳で自身2度目のW杯を迎えることになったが、5月31日に発表された代表メンバーの平均年齢は28.26歳(本大会初戦時)で、6度目のW杯で最も高い数字だ。これに対してファンの間では批判的な声が噴出。この件について聞かれた香川は「一概には言えないですが」と前置きしたうえで、「それ(代表)は一人ひとりが勝ち取ったことであり、監督が決めること。選ばれたことに十二分の誇りを持つべきだと思っている」と言った。

 話しながら思い浮かべた光景がある。4年前のブラジルW杯のグループリーグ初戦、コートジボワールとの試合だ。日本は前半16分にMF本田圭佑のゴールで先制し、前半を1-0で折り返したが、後半17分に当時36歳のFWディディエ・ドログバがピッチに立つと、スタジアムの雰囲気が一変した。異様なムードに気圧された日本は同19分と21分に立て続けに失点して逆転され、1-2で初戦を落とし、グループリーグ敗退につながった。

「4年前のドログバじゃないけど、そういう選手が入ったことで彼ら(コートジボワール)は生き返った。実績のある選手、経験のある選手は絶対に重要になってくると思うし、年齢は関係ない」

 2大会連続で10番を背負うという誇りもある。「10番で活躍すれば称賛されるが、活躍できないと批判されるのは当たり前。番号でやっているわけではないし、一番は香川真司として何ができるか。それを問いただしながらだけど、ただ、僕はこの番号に誇りを持っている」。ベテランとしてチームに活力を与えるという気概を随所に見せながら、思いの丈を言葉にしていた。

(取材・文 矢内由美子)


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