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佐々木曜子(仮名・29歳)

 彼は、どんなことでも記録するメモ魔でした。例えば、一緒に映画を見に行けば、必ず観た映画の日付とタイトル、そして、自己採点表をノートに書き込むんです。それを中学生の頃からずっと続けているらしく、今更やめることができないのだとか。

 また、映画だけでなく、飲食店や使用した商品なども簡単なレビューをしないと気持ちが悪くなると言っていました。私的にその程度ならば大丈夫だったのですが、問題は彼が変態だったことですね。世の中には匂いフェチの人って珍しくないと思うんですけど、彼は度が過ぎていました。

 ある日、彼が私の家に泊まりに来た時のこと。私がお風呂から出ると、今さっきまで私が身につけていた下着の内側を机の上に広げていたのです。そして、彼がいつもレビューを書いているノートを覗くと、そこには私の下着の匂い、汚れ、味などの項目と点数が記されていました。

 私が絶句していると、彼は「曜子のモノを一度しっかりとチェックしたかったんだよね。結構、汚れているけど、今日はトイレ何回行ったの?」と平然と聞いてきました。私は「本当にやめて」と伝えたのですが、「どうして怒るの? それだけ君のことが好きってことなのにわからない? 君の生きた証をデーターとして残しておきたいだけなんだよ」と、自分がしていることがいかに正しいかを延々と語られましたね。なので、もうこの人には話が通じないと諦めて、連絡を取るのをやめました。

写真・Jonas B