画像はイメージです

写真拡大

浜野三香(仮名・23歳)

 ある日、彼の家に遊びに行った時のことです。ソファーに座って一緒にテレビを見ている際、「ガム食べる?」と言われたので、キシリトールガムを貰いました。それでしばらくしてガムの味がなくなったため、「包み紙かティッシュある?」と聞いて捨てようとしました。すると彼は、何を思ったのか、床に仰向けになったのです。そして口を大きく開けながら「僕をゴミ箱だと思って、ガムを口の中に捨ててみて」と言ってきました。私は驚きつつも、ガムを直接、吐き捨て、相手の口に入れると、彼は満足そうにモグモグと味のないガムを食べていました。

 その時は、面白い人だなと思い、笑えたんですよね。でも、それからも、ガムだけでなく飲み物やお菓子、普通に咀嚼した食べ物まで、口移しで要求してくるようになってきました。相手から求められるのでやっていましたが、私としては結構抵抗がありましたね。潔癖ではないのですが、さすがに食べ物がグチャグチャになった状態で、口移しをするのは気持ちが悪かった。

 でも、一番嫌だったのは、それ以上のことを求められるようになった時です。その日も彼の家でダラダラと時間を過ごしていたのですが、私がトイレに行こうと席を立った際、「ちょっとさ、今日はここにしてみて」と口を指差すのです。そして、「僕をトイレだと思ってしてみてよ」とお願いしました。その表情はかなり本気っぽく、とても怖かったです。さすがにそれは全力で拒否し続け、1人でトイレに行きました。

 恋人同士の軽い口移しなら可愛いと思いますよ。でも、一線を越えるような要求はさすがに無理ですね。そういう行為を続けることに嫌気が差し、彼とはもう会っていません。

写真・Linus BK