ともにリオ五輪組の大島(中央)や井手口(右)らがいるボランチの争いは注目したい。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 2018年5月26日、日本代表が千葉県内で公開練習を行なった。この日はミニゲームを中心に3-4-2-1システムを使ったメニューを消化していたが、そこでの人材配置から23人を巡るサバイバルの行方もおぼろげながら見えてくる部分があった(すでに青山は離脱中。代表合宿は26選手で行なわれている)。
 
 GKは川島、東口は確定で、5月20日の名古屋戦で頭を強打した中村もコンディションにさえ問題なければ23人は固いだろう。
 
 長谷部がリベロで主に使われていた3バックも、その長谷部と吉田、さらに槙野までは近年の代表での貢献度で判断すればまず外れない。さらに人数的なバランスも加味すれば、昌子、植田、遠藤も本大会にエントリーされるはずだ。
 
 長谷部に次ぐリベロ候補の遠藤は、4バック採用時には右SBとCB、さらにシステムに関係なく中盤センターもこなせるなど利便性が高い。ワールドカップのような過密日程で何試合もこなす大会では、遠藤のようなユーティリティープレーヤーが選手層に厚みをもたらす意味で重要なのである。その点で、遠藤のメンバー入りもかなり高いと見る。
 
 激戦区のひとつはボランチだ。この日レギュラー組と思われるビブスなし組でミニゲームやハーフコートゲームなどをこなした山口はブラジル・ワールドカップの経験も踏まえると当確だが、柴崎、大島、井手口はほぼ横一線か。
 
 長谷部や遠藤がボランチでも起用できることを考えると、柴崎、大島、井手口のうちひとりが落選する可能性も。コンディションだけなら柴崎と大島が一歩リードしており、井手口は厳しい立場になるか。
 
 そのボランチでは、ミニゲームでメンバーから外れ、1/4コートゲームでCBを任された三竿は現時点で5番手。生き残るにはここから相当なアピールが必要になりそうだ。
 
 ウイングバックは右が原口と酒井宏、左が長友と酒井高で決まりか。むしろ注目したいのは右ウイングバックの定位置争い。ハリル政権下では不動に近いレギュラーだった原口(当時は左ウイング)と酒井宏(右サイドバック)の一騎打ちという構図が、3-4-2-1システムをメインにするなら今後どうなるか見物だ。
 
 より攻撃的に行きたい時は原口、守備に重きを置くなら酒井宏というように、対戦相手によってスタメンを変える可能性はある。いずれにしても、今後の練習でふたりの立ち位置は明確になるだろう。
 
 3-4-2-1システムのシャドーでテストされていたのが、本田、宇佐美、香川、浅野の4人。人数的なバランスならこの4人で悪くないが、とはいえ不確定要素がひとつある。それは乾のコンデションだ。5月24日から代表合宿に参加しているものの、26日まで別メニュー。ボールを用いた練習には当然ながら参加していない。
 
 30日のガーナ戦まで残り数日ということもあり、その親善試合まで乾が全快するのは難しいだろう。ただ、本番は6月のワールドカップで、初戦のコロンビア戦(6月19日)までなら3週間以上ある。そこを西野監督がどう判断するか、乾の落選か、それとも前述した4選手の誰かが外れるのか。
 
 同じくCFも、コンディションがまだ万全ではない岡崎次第なところがある。現時点では大迫、武藤という序列になりそうだが、岡崎は西野監督から「代えが利かない」と太鼓判を押されている選手なのだ。コンディションはさて置き、外される可能性のほうが低いかもしれない。
 
 では、外れる3人は誰なのか。3-4-2-1システムをベースにあくまで人数的なバランスで考えると、ボランチで5番手の三竿、現時点でシャドーの5番手の乾、FWで3番手の岡崎と見る。乾と岡崎の状態は思った以上に良くないのではないか、という勝手な推測での見解だ。