歌手の槇原敬之の所属事務所の代表取締役を務めていた奥村秀一被告が、覚せい剤取締法違反(使用)の容疑で逮捕・起訴され、今月10日に東京地裁で初公判が開かれたが、逮捕前の今年3月12日に奥村被告が解任されていた理由を、発売中の「週刊文春」(文芸春秋)が報じている。

 奥村被告といえば、99年8月、槇原とともに覚せい剤事件で一緒に逮捕され同棲していたことが発覚。2人には懲役1年6月、執行猶予3年の判決が下っていた。

 当時の報道によると、槇原は公判で「(奥村被告と)もう連絡をとらないし、会うこともない」と言ったが、00年にはまた同棲をスタート。06年に奥村被告が槇原の個人事務所の社長に就任していた。

 公私ともに“パートナー関係”にあった2人だが、同誌によると、2人の関係に変化が起きたのは昨年。

 奥村被告の金遣いの荒さや、仕事のルーズさから、周囲が「もしかしたらまた薬物をやっているのではないか」と怪しみ始めたという。

 槇原本人とスタッフが奥村被告と話し合いの場を持とうとしても、奥村が約束の時間に姿を見せなかったのだとか。
 同時期にプライベートでの関係も悪化し、同棲を解消。全国ツアー中の今年3月12日に社長を解任されていたが、起訴状における奥村被告の覚せい剤使用日は、解任4日後の同月16日だった。

 槇原の父親は同誌の取材に対し、「僕は二度とないはずと息子を信じてるけど、なにより、ホッとしたんです」と本音を漏らしている。

「父親もそうだが、槇原の曲をテーマに使用している番組のスタッフやテレビ局もホっとしたのでは。槇原が逮捕されていたらシャレにならない甚大なダメージだった」(芸能記者)

 槇原としては断腸の思いでのクビ切りだったに違いない。