初めてのW杯に臨む日本代表DF槙野智章

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「僕のなかで、このチームの盛り上げ役は本田選手ですから」。日本代表DF槙野智章(浦和)は合流初日のトレーニング後、自身の代名詞となっていた“ムードメーカー”という役割をやんわりと否定。そのうえで過去の挫折に目を向け、世界の舞台に挑んでいく覚悟を口にしていた。

 槙野を含む国内組は23日からの合流。チームの雰囲気を明かした“元気印”は「食事会場での笑い声や話し声は彼が一番。いつも中心にいるのは彼。ひっついて僕もわちゃわちゃしています」とMF本田圭佑の存在感を強調していた。

 “調子乗り”世代と騒がれた2007年のワールドユース大会から11年。真っ赤なヘアスタイルと持ち前のキャラクターで異彩を放っていた男は、いまや落ち着きも兼ね備えている。「年齢的にも上になりましたし、世代の間に入って良い雰囲気をつくっていきたい」。全ては世界で勝つためだ。

 ここまで第一線で生き残ってきたが、多くの挫折も経験してきた。「やっぱりあらためて思うんですけど、挫折した人間は強いですよ」。その苦難の詳細は「僕はいっぱい落ちてますから」とぼかしたが、2010年冬のケルン移籍で出番を得られず、世界の壁を感じた過去を想起したのは間違いないだろう。

 その後は浦和レッズでプレーしたが、14年のブラジルW杯ではメンバー外。「国内でやっているだけでは、ヨーロッパでプレーする選手に勝てない。それは昨年11月、今年3月の欧州遠征でも感じたし、だからこそ年下の選手にもアドバイスをもらい、色んな刺激をもらってきた」。“国内組”として世界に挑んでいくメンタリティーを培ってきたようだ。

 そうして挑む、初めてのW杯。欧州遠征では主力の座をつかんでおり、本大会ではピッチでの活躍を期待されている。「苦しい時間を経験してきた選手はすごいですよ。自分も底から這い上がってきた自信はある」。さまざまな経験を積んできた31歳がロシアの地で飛躍を遂げる。

(取材・文 竹内達也)


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