23日、東口順昭を含む代表選手5人が合流した。東口が初めて代表のゴールを守ったのは、2011年3月。だが「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ」でのプレーということで、代表歴には数えられなかった。

そこから4年、2015年8月9日の東アジアカップ中国戦で東口はやっと出番を迎える。しかし、3回目にピッチに立ったのは2016年3月。長いベンチ生活を送っていた。

2011年から7年。東口はワールドカップまであと一歩というところまで来た。

「長いようで短いですよね。でもまだ自分の中では何も成し遂げてないし、もっとやらなければいけないという思いが強いので。まだあくまでも通過点なので気は抜けないです」

「決してここまで順調ではないと思います。でもこの場に立ててるというのは、やれることはやってきたし、これからも続けるだけなので、最後しっかりアピールしたいです」

好事魔多し。4月21日、試合中に味方と激突し、右頬骨骨折、右眼窩底骨折という大ケガを負った。また、20日の試合では中村航輔も脳震とう、頚椎捻挫で入院という事態になるなど、GKにケガが続いた。

「GKはそんな難しいポジションだと思うし。より集中していかなければいけないと思います」

「(自分は)タイミング悪い時期にケガしたと思いますけど、体はしっかり回復してくれたんで、サポートしてくれた方に感謝しているし、そういうのももっとぶつけていきたいと思います」

東口は5月12日に実戦復帰したものの、まだフェイスガードを付けたままのプレーだった。しかもフェイスガードをどのタイミングで外すのか、まだ明確には決まっていないという。そんなときにまでプレーしたいワールドカップは、東口にとっては何なのか。

「4年に1度ですしね。世界的にも大きな大会ですし、それを見て育ってきたので、その舞台には強い思いがあります」

まだ顔面は腫れている。それでも東口はこの日も全力でメニューに取り組んでいた。

【日本蹴球合同会社/森雅史】