5月26日(土)OAで、400回目の放送を迎えた「ガリゲル」(前列左から武井壮、ゆかりの小雪、西野亮廣、奥田修二/後列左からおばたのお兄さん、長谷川忍)/(C)YTV

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毎週土曜、読売テレビにて放送中の「ガリゲル」。このほど、同番組が放送400回を迎えることを記念して、番組MCを務めるキングコング・西野亮廣と、番組の立ち上げから携わっている辻章悟ディレクターが、番組の魅力や人気企画の誕生秘話、今後のガリゲルなどについて語ってくれた。

【写真を見る】5/26(土)の放送では、オリエンタルラジオ・藤森慎吾が数々の貴重なエピソードを激白!/(C)YTV

「人とつな“ガリ”、人をつな“ゲル”」をテーマに、2010年4月に放送をスタートした「ガリゲル」。芸人たちが目標を達成するまで帰れない過酷なロケに挑む内容が人気を博し、5月26日(土)の放送回でついに400回という大きな節目を迎えた。また、現在は関西圏のみならず、全国さまざまな地域で放送されている。

■ 「企画を切り捨てることは絶対にない」(西野)

番組スタートからMCを務める西野は、番組が8年続いた理由を聞かれ、「演者同士仲が良い。あと、スタッフさんとも仲が良い。それはデカいかもしれないですね。ディレクターさんが場合によっては実験的な企画をやって、『これ、どうすんねん』ってVTRの時があっても、一緒に楽しんでいるみたいな感じはありますね。

どんなVTRが上がってきても、どんな企画がきても、チームが面白がろうとなっている。ガチなので、何も起こらない時は何も起こらないんですよ。『もう、辻さん〜』みたいに言いながら何とかしようとするのは、8年間やって熟成されたものなんやろうなと思いますね。『なんや!この企画』って切り捨てる事は絶対にない。

それがなかったらディレクターさんも“安パイ”の企画しか打てなくなっちゃうので、何が来てもOKみたいな…。面白がれなかったらチームの責任みたいな感じは、すごく良い雰囲気ですね」と語った。

一方、辻ディレクターは「ガリゲルは変なチームなんですよ。NTTドコモさんがスポンサー提供されている番組なのに、結構自由度高く作らせてもらっていて、それが長くできた要因の1つですね。

びっくりするくらい少人数でやっているんですけど、僕たちは立ち上げ当初から密にコミュニケーションをとっていて、これは他(の番組)ではないことだと思いますね」と、少人数での密なコミュニケーション、チームの結束力を挙げた。

■ 「RUNごはん」は辻Dの実体験から誕生!?

現在、番組の人気企画となっているのが、早朝に10キロ前後を走り、ゴール地点で最高の朝ごはんを食べる「RUNごはん」。挑戦する芸人は、並走する辻ディレクターの質問に答える形で自分と向き合いながら走っていくため、芸人の等身大の姿が浮き彫りになることも多い。

5月26日(土)の400回目の放送でも、オリエンタルラジオ・藤森慎吾の「RUNごはん」を放送。藤森は今回のロケで、「武勇伝で大ブレークして各局にゴールデンの番組を持った話」「天狗時代のツケが回ってきた話」「タモリからの金言」「チャラ男として再ブレークしたエピソード」など、普段はなかなか語る事のない貴重なエピソードをたっぷりと語り、辻ディレクターも「今回(藤森慎吾)も走っている時にいろいろ話を聞けました」と手応えを感じた様子。

実はこの企画には驚きの誕生秘話が。辻ディレクターは「スタッフで企画を決める時、自分が体験した事から考えようとしていて…。『RUNごはん』は、僕が大学の時に朝まで遊んで、朝焼けの中、友達と歩いて朝食を食べに行ったんですよ。

その時に将来どうするとか他愛もない話をしていたんですけど、その体験があって、『RUNごはん』という企画が生まれました。もう一つこの企画をやる理由があって、あの時間(早朝)だと絶対に(売れっ子も)スケジュールをもらえるから(笑)」と、赤裸々な裏事情も明かしてくれた。

「RUNごはん」のみならず、バラエティーに富んだ切り口のロケ企画こそが「ガリゲル」の魅力。辻ディレクターは「企画を考えるベースはメチャクチャ大事で、僕たちは見ている人が実際にやってみたくなる企画を考えています。放送を見てマネできるような企画ですね。

朝走ってごはんを食べたり、ありがとうと感謝の気持ちを伝えたり、きれいな夕日を探しに行ったり、24時間の生活の中でやっている事の一コマを拡大して企画にしているのかもしれないです」と、企画を考える際の発想の根幹部分について語った。

■ 「視聴者に番組を届けることを突き詰めていく」(辻ディレクター)

企画の発想だけでなく、「企画が決まったらスタッフで実際にやってみる」「他の番組でやっているような企画は避ける」「人気企画が生まれてもある程度やったら止める」など、視聴者にも演者にもあぐらをかかない、丁寧な番組作りが「ガリゲル」の流儀。

「RUNごはん」のように芸人たちの等身大の姿に迫る企画が多いが、芸人は素の部分を見せるのを嫌がるため、しっかりと信頼関係を築いてから撮影をするという。このような強いこだわりや時間をかけた準備から、次々と新しい企画は生まれているという。

大事にしている部分は変わらぬまま、番組として進化を遂げてきた「ガリゲル」。「ガリゲルはこれからどこに向かって行くのか?」を問われた辻ディレクターは、「これは永遠の課題なんですけど、番組は撮影して編集してTV局さんに納品するんですけど、そこから先が大事。放送するまでにどうアプローチをするか…。そういう番組作りをしたいなと思いますね。

わかりやすくいうと、西野さんは絵本を作って終わらず、そこから自分で手売りしていろんな人に配る。そこまでデザインしている。モノ作りだとそれができるんですよ。

番組という形がないものを視聴者に届けるってどういう事なのかを考えていきたいなと思っています。イイものを作るのは当然なんですけど、それができたら番組はもっとでかくなると思います」と、今後の課題について語った。(ザテレビジョン)