旅行サイト「エクスペディア・ジャパン」がフライトに関する意識の国際比較調査を実施しました。そのアンケート結果に、他人にできるだけ迷惑をかけないように気を使う日本人の傾向が垣間見えます。

8割が寝ている人を起こさないように通路へ出入り

 世界的な旅行サイトを運営するエクスペディアの日本語サイト、エクスペディア・ジャパンが2018年5月16日(水)、フライトに関する意識の国際比較調査結果を発表しました。


「機内では通路側」と回答した人の割合の国際比較(画像:エクスペディア・ジャパン)。

 同調査は2018年2月22日〜3月19日にインターネットリサーチによって実施。1年以内に飛行機に乗ったかつホテルに宿泊した世界23カ国の男女1万8229人を対象に行われました。

 機内で好む座席は通路側か窓側かという調査の国際比較において、日本人は通路側を好む人の割合が53%と過半数以上で世界一。2位はシンガポール人で47%、3位はアメリカ人の40%と続きます。

 また、窓側や真ん中の席に座っている際、どのように通路へ出るかという調査の回答は、「寝ている人を起こして動いてもらう」割合が日本人は最下位でした。窓側席の日本人の通路への出方は、「寝ている人に背中を向けて乗り越える」が1位で38%、「寝ている人を起こして動いてもらう」が2位で24%、「その人が動くまで待つ」が3位で20%、「寝ている人に顔を向けて乗り越える」が19%。約8割の人が、通路側の人を起こさないように気を使って出入りするという結果が出ています。
 
 友人、家族、恋人と隣同士になれるよう隣の乗客に席の交渉をしたことがある人の割合も、日本は最下位。そして、日本人がフライト中にすることの1位は「寝る」が77%、2位の「テレビや映画鑑賞」が68%、3位の「読書」が47%です。フライト中にいつ座席を倒すかについては、「アナウンスが流れた後すぐに」と「寝るときのみ」が33%で同率1位。「3時間以上の長いフライトのときのみ」が29%となっています。

 ちなみに、日本人がフライトを予約するときに重要視することは、「旅程に合った出発、到着時間」が1位で92%でした。

【グラフ】機内で通路に出るときに「寝ている人を起こす」割合の国際比較


「機内で通路に出るときに寝ている人を起こして動いてもらう人」の国際比較(画像:エクスペディア・ジャパン)。