一日500回ものメールを初デートの相手に送り続けた女(画像は『CNN 2018年5月11日付「She went on one date - ONE DATE -- and then bombarded him with 65,000 text messages, police say」』のスクリーンショット)

写真拡大

デートアプリで初デートをした男女。しかしうまくいかず、男性は相手と再び話す気にはならなかった。ところが女は男性に異常なまでの執着を見せ、常軌を逸した行動に出るようになった。このほど米メディアは逮捕された女への取材を試みたが、その様子からは明らかな異常性が感じられる。『CNN』『ABC15 Arizona』『Arizona’s Family』などが伝えた。

米アリゾナ州フェニックスのジャクリーン・アデス(31歳)は2017年7月、大富豪と知り合うことができるデートアプリを通じてパラダイスバレーに住むビジネスマンと初デートをした。しかし結果はアデスの望むようにはならなかった。

男性はアデスへの興味がないことから、「もう君とは話をすることもない」と伝えていたという。しかしアデスは男性の携帯電話に何度もメッセージを送った。その数は一日およそ500通に上ったが、その異常な行動はほんの序章に過ぎなかったようだ。迷惑メールを何度も送りながら、アデスは男性宅前に車を停めるなどストーカー行為にも出た。男性に通報され警察から警告を受けたにもかかわらず、アデスの嫌がらせ行為はますます悪質なものになった。メールの内容は脅迫めいたものも含まれており、昨年12月に再び男性は通報したが、警察ではアデスの居場所を掴むことができなかった。

ところが今年4月8日、男性からの3度目の通報で警察はついにアデスを逮捕した。パラダイスバレーにある男性宅にアデスが不法侵入したのである。男性は当時、米国におらず海外から自宅の防犯カメラをチェックしていた。その時アデスが映り込んだのを見た男性はすぐに警察へ通報、駆けつけた警察は男性宅で入浴中のアデスを発見した。アデスの車の助手席には、肉切り包丁が置かれてあったという。その後釈放されたアデスだが、男性への嫌がらせメールは止むことがなかった。まるで男性の殺害を予告するかのような脅迫メールを含むメッセージは合計約65,000通にも上った。

「私から去ろうなんて思わないでよ。そんなことしたら殺してやるから。私は殺人者になんてなりたくないの。」
「あんたなんか死ねばいい。」
「なんだか自分がヒトラーになったような気持ちよ。あの男は天才だわ。」
「あなたの体の一部を着て、あなたの血でまみれたお風呂に入りたい。」

常軌を逸した大量のメッセージを送付された男性は、アデスの逮捕後わずか3週間も経たない5月4日に再びアデスの襲撃を受け、警察に通報した。アデスはスコッツデールにある男性の職場に現れ、自分が妻だと言い張り見境の無い行動をしたようだ。5月8日に脅迫、ストーカー行為、嫌がらせの容疑で再逮捕されたアデスは、ついに拘留された。

アデスは警察の事情聴取やメディアの取材に対して精神的に錯乱しているかのような態度を見せており、突然話を方向転換させ質問をそらしたり、アインシュタインやイエス・キリストの話、ドル紙幣に描かれている絵の意味や死海の話など支離滅裂なことを口にしている。

「私は愛を見つけたの。クレイジーなんかじゃないわ。彼は癒しの天使よ。私はソウルメイトに出会ったの。全てが運命と思えたわ。周りと同じように私たちも結婚するんだと思ってたけど、そうはならなかった。」
「彼が私を愛していないっていうのなら仕方ないわ。私は元カレのところに戻って元カレを愛することにするわ。私にどうしろっていうの!?」
「一日中メッセージを送っているのに、一度も返信がなかったの。通報されるのが怖くて脅迫メッセージを送ってしまった。でも愛しているから彼に去ってほしくなかった。」
「あんな意地悪な男にこれまで出会ったことないわ。」
「愛はみんなでシェアしあわなきゃね。」

アデスの出廷は、5月15日に予定されている。このニュースを知った人からは「こういう奴に銃を持たせたら何をするかわからないな」「被害妄想だらけのとんでもない女だ。壊れている」「オンライン上で知り合ってデートというのはこういうことがあるから危険なんだよね」といった声があがっている。

画像は『CNN 2018年5月11日付「She went on one date - ONE DATE -- and then bombarded him with 65,000 text messages, police say」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)